台風が去り、なんだか急に秋らしく、朝晩は冷えてきましたね。
先日は父の誕生日に皆さまからのお祝いのコメント。
ありがとうございましたm(__)m
返信が遅くなりましたこと、ご容赦ください。
さて、63歳と1週間になろうとしている父には今月ちょっとした日課があります。
それがこちら!
法螺貝のお稽古です!
お客様からもよく尋ねられますが、今月の『義経千本桜 大物浦』の幕切れ、 弁慶の引っ込みの法螺貝は、正真正銘、父本人が吹いております。
普段ですと下手の黒御簾で代わりに吹いてもらうのですが、父は初役の際に、気持ちがこもるからと、自分で吹き始めたそうです。
色々なやり方がありますが、あの引っ込みで弁慶本人が法螺貝を吹くのは自分位だ、と父は申しております。
ただ、この法螺貝はなかなかのくせ者で、ぼくもこっそりやってみましたが、なかなか綺麗な音が出ないんです!
ですから父も出の前に楽屋で一度吹くのを、日課にしてます。
でも、面白いもので、
楽屋で綺麗な音が出ると、舞台でうまく音が出なかったり……
楽屋で調子が悪いと、舞台でとてもいい音が出たり……
楽器というのは本当に難しいものですね。
ただこの日課、隣の鏡台で携帯いじったり、ボーッとしてるときにされると結構びっくりするんだよな……(笑)
さて、ここでちょっとお知らせを
昨年もやらせていただきました研修発表会を本年もやらせていだけることになりました。
演目は、なんと!
『仮名手本忠臣蔵 七段目』
従兄弟の歌昇兄さんの由良之助
種之助の平右衛門
そして私のお軽。
と、播磨屋若手3人でさせていただきます。
そして、私と同い年の隼人、廣松 に名題さん、名題下さんら、お弟子さんたちでの踊りが上演されます。
身に余る大役に今から緊張しておりますが、先輩方によく教わって、精一杯勤めたいと思っております。
何卒皆さまお誘いあわせの上、是非ともお運びください。
詳細を掲載しておきます。
第12回 伝統歌舞伎保存会 研修発表会
■主催
一般社団法人 伝統歌舞伎保存会■開催日時
平成25年12月14日(土)
午後6時開演予定(終演予定 午後8時30分)■入場料
2,000円(税込・自由席)■場所
国立劇場(大劇場)■上演演目・出演者(予定)
『仮名手本忠臣蔵-七段目-』
大星由良之助:中村歌昇
寺岡平右衛門:中村種之助
遊女 おかる:中村米吉
斧九太夫:中村吉三郎
鷺坂伴内:中村吉六『乗合船恵方万歳』
藤間勘十郞振付
中村隼人、大谷廣松
中村吉之助、中村京蔵、中村吉五郎
中村蝶十郎、中村春花、中村東志也
中村蝶八郎、中村蝶一郎、中村蝶三郎■担当理事/監修
中村吉右衛門
どうぞよろしくお願いいたします。
米吉でした
法螺貝、
やはりご自分で吹かれてたのですね。
阿古屋みたい。
團十郎さんの勧進帳の弁慶のような、
梅玉さんの義経のような、
平家物語の最初のような、
非常に仏教的で。
あの場面、強く印象に残りました。
あの場面の裏側、
教えてくださり、ありがとうございます。
返信が遅れ、申し訳ないです
なかにはお聞き苦しい日もあったのではないかなと父も心配しておりました。
本来文楽の方には引っ込みはありません。
あそこで弁慶に法螺貝を吹かせ、ある種の鎮魂をさせるという演出を考えたのは本当にすごいなと感じますね。
凄い!!!
今年を締めくくるビッグプレゼント。
二十歳の米吉さんの「お軽」を拝見できるなんて・・・・・夢のようです。
昨年の「常盤御前」も素晴らしかったけですけど、「お軽」の方がもっと、もっと、もっと、楽しみです。
『研修発表会』 バンザ~~イ!!!
返信が遅れ申し訳ないです
昨年の常盤御前と違い、お軽は今の僕の年と同じ位で、等身大と言ってもいいお役。
プレッシャーもとても大きいです。
しっかりとお軽に向き合い、少しでも先輩方のお軽に近づけたらと思っております。
こんばんは、
法螺貝、とってもよく響いていました。あの響きはご自身が吹かないとでませんよね。毎日のリハーサルお疲れさまです。
ちょうど1週間前に観せていただきました。10月公演も残り少なくなってきましたが、体調を崩さずにお勤めください。
国立劇場の研修発表会、今年も開催されるんですね。嬉しいです。
去年も観せてもらいました。
今年も歌昇さんを中心、播磨屋三人衆で頑張ってください。楽しみにしています。
返信が遅れ申し訳ないです。
なかなか一朝一夕で鳴るものではなく、父も初演の際には早いうちから取り寄せ稽古したようです。
お軽をさせていただくこと大変うれしくありがたいのですが…
それにも増して、我々播磨屋若手三人で『七段目』をさせていただけるというのが僕にはとってもうれしいのです。
なにとぞよろしくお願いいたします。
貴重なお写真をありがとうございます。
調子のよしあしはあっても、どれも弁慶の気持ちのこもったかけがえのない音ですね。
心して拝見いたします。
そして年末の嬉しいお知らせ!こちらも楽しみにしていますね。
返信が遅れ申し訳ありません。
父に、「あんな写真いつ撮った!?」と驚かれました(笑)
僕にとっても今年一番の衝撃となりました。
心して勤めたいと思っております。
NHKのファミリーヒストリーを見ました。
中村歌六家のルーツを詳しく知ることが出来、
大きな名跡を継いでいく米吉くんの成長を楽しみにしていますよ。
余人をもって代えがたい歌六さんの弥左衛門でした。
どなたに勤まるのかなと、いろいろな役者さんを当てはめて考えてみたのですが、
あの味は誰にも出せないな、と思いました。
法螺貝は一幕見で観に行きます。
返信が遅れ申し訳ありません。
父の弥左衛門は私も好きな役の一つです。
以前、父の弥左衛門の際に若葉の内侍を勤めさせてもらいました。
弥左衛門の権太に対しての述懐を舞台で聞いていて、祖父の思い出のほとんど無い私は心に迫るものがありました。
あの時の経験は僕の中でとても大切なものとなっています。
昨年の常盤に続き、今年はお軽ですか。
これは絶対に見に行かなくては!
将来、歌舞伎座でこのお役をやるのも楽しみですが、それには頑張って長生きしないと。
昨年に引き続き、本当に大きなお役を勉強させていただき、本当にありがたく思っております。
お軽は敬愛しています、曽祖父 三代目時蔵が最後に勤めた役の一つでもあり、自分もいつか、と思っておりましたが、こんなに早く経験させていただけるとは…!
精一杯努めたいと思います。
国立劇場での研修発表会、是非拝見したいです。
播磨屋さんの方々の御活躍がたのしみです。
是非ともお運びください。
播磨屋の若手三人、こういった機会を与えてくださることに大変感謝し、応えなくてはならないと思っております。
なにとぞよろしくお願いいたします。
米吉くんの若葉の内侍は、花形歌舞伎の若手のご出演でしたね。
染五郎さんの弥助、いがみの権太は愛之助さんだったように記憶しています。
若い米吉くんが子供の手を引いて出てきたとき、台詞をとちらないように、失敗しないようにと念じていました。
歌六丈の弥左衛門でしたね。
今回は同じお役を東蔵さんで、50歳前後の年の開き。
おじいちゃんと孫が同じ役を勤められる歌舞伎界って、役者さんの年齢に関係ないんですね。