お陰さまで、国立劇場『仮名手本忠臣蔵』の初日を迎えることができました。
なんと今回は五十周年を記念して、完全な形での通し上演!
三ヶ月連続で行われるこの記念興行の始まりの今月は、『大序』から『四段目』までです。
完全な形での上演ですので、普段カットされている『二段目』、『三段目』のおかる勘平の件、『四段目 』の花献上の場もカットされずに上演されております!
その中で僕は、普段はまるっとはしょられている、『二段目』 において、加古川本蔵 の娘、小浪 を勤めさせて頂いております。
小浪 というと全編の内の後半、『八・九段目』のイメージが強いですが、序盤にも登場しているんですよね。
さて、この滅多に出ない『二段目』
小浪の許嫁である大星力弥が使いに来る『力弥上使』
桃井若狭之助 と本蔵 の二人きりで密談する『松切り』
の2つに分けることができます。
ただでさえ上演機会に恵まれないこの段。
その中でも、後編『松切り』だけは たまーに上演されていましたが、『力弥上使』からの上演となると、国立劇場では約40年前にやったきり………!!
その時の小浪 は魁春のおじさま。
「全然覚えてないよー」と、仰りながらも、稽古を見てくださり、色々とご指導くださいました。
そんな小浪 。
お姫様、という程のことはないですが、ご家老さまの娘ですから、町娘みたいになってもいけません。
品良く、初々しく、小浪と力弥の二人きりの場面での「〽梅と桜の花相撲……」という竹本の素敵な文句の様に、ふんわりとした雰囲気を出せたら良いなと思って勤めております。
特に、今月は『三段目』でおかると勘平の大人の恋愛が描かれていますので、プラトニックで初な小浪と力弥の恋愛が、それと対比になる様にできたら良いな、とも……
何はともあれ、貴重な『二段目』を勉強させていただける機会に恵まれ、とても幸せです(^^)
この段の幸せな二人の姿があることによって、後々若者に降りかかる悲劇が際立つのかもしれません。
いつの日か『八・九段目』の小浪も勤められる様に………
そして今回の『二段目』の経験をいかせる様に、精進して参りたいと思っております!!
と、まだ今回のブログは終わりませんぞ!
今回、いつにも増して更新が早いのには訳があります(笑)
なんと、なんと、なんと!
10月22日に、『第十八回 研修発表会』が開催されます!!
しかも!
我が一門の蝶次君が、僕の勤めている小浪を勉強させていただけることになりました!
本当に、本当にありがたいことです。
たった一日、一回だけの大役。
なによりも、お客様よりの暖かい声援が励み、頼りになります。
三回も出させていただいた僕が言うんだから、間違いありません(笑)
何卒、皆様お誘いあわせの上お運びくださいませ!
切符もヤスイデスヨー(笑)
終演後の座談会には登壇させていただくことになっておりますので、それもお楽しみに!
既に前売りは始まっておりますので、詳しくは《こちら》をご覧下さい。
それにしても、過去三回出させていただいた研修発表会。
まさか教える側に回ることになるとは………
大丈夫かなぁ…
ぼくが………(笑)
米吉でした
初日拝見致しました。萬次郎さんの戸無瀬が愛情深くて、しかも小浪が引き立つように気遣われてるなあと。良い先輩方に囲まれて大役を頂くのは有難い事ですね。蝶次くん、よく拝見してますよ、大磯の虎も、今月はごめんなさい。本興業はリピートします。
早速のご観劇ありがとうございましたm(__)m
あまりおじさんとご一緒したことはありませんでしたが、毎日安心して舞台に出ることができております。
ありがたいことです。
研修発表会にいらしてくださらないのは大変残念でございます(>_<) 今月、またお目にかかれますのを楽しみに………
初日、お疲れ様ですm(__)m
いつものことだとは思いますが、お綺麗ですね!羨ましいです笑
顔が整っていて、より一層羨ましい。
女の私が恥ずかしいです笑
研修会というものがあるのですね!びっくりです。蝶次さん、頑張って下さい!応援しています(^-^)
そして、米吉さんも教える側頑張って下さい!
ありがとうございますm(__)m
お褒めのお言葉、そのまま嬉しく受け取らせて頂くことといたします(笑)
伝統歌舞伎保存会の事業で、年度内に二回行われています。
何卒お運びくださいませ!
米吉様
本日、拝見させていただきました。
仮名手本忠臣蔵は、有名な場面でしか観たことがなく、今月の第一部は、
全くの初見で、新鮮でした。
今月から十二月まで、全段を通して拝見出来るのはとても幸せです。
十一月、十二月の第二部、第三部が、今から待ち遠しいです。
隼人様との場面、ありきたりのことばですけれど、素敵でした!!!
でも、これから起こるであろうことを思うと、切なさも、でした。
ご観劇ありがとうございましたm(__)m
全段、しかも完璧な形での通し上演は本当に珍しいことですので、是非ともお楽しみくださいませ。
あの二人に訪れる悲劇が際立つ、二段目なのかもしれません
仮手本忠臣蔵では何段目がよく上演されるのですか?蝶次さんおめでとうございます。研究会で学ぶ事は舞に立ってからじゃないと実感できないのかなと思いますがどうなんでしょう。教える側として気をつけていることはありますか?
基本的に単独でも上演されますのは『五・六段目』『七段目』『九段目』ですね。
それに 加えて踊りの『落人』『八段目』なんかも単独で上演されることがあります。
それ以外は通しでしか出ませんし、それでも上演されないところも多いです。
やはり、実際にお役をやることが一番勉強になることと思います。
僕自身、まだまだ教わることが多い身ですので、教えてもらったことを伝えてあげるというつもりでやらねばと思っております。
米吉様
こんにちは。ご活躍のご様子うれしく存じます。
そして、蝶次さんの研修発表会のご出演、おめでとうございます。
米吉サンの指導力も試されるお役目が回ってきたのですね。
残念ながら、10月の公演も発表会も伺えませんが、心より成功をお祈り申し上げます。
先日、隼人さんの「邦楽ジョッキー」にご出演されたとのこと。楽しい回になったことでしょう。
すでに来年のラスベガスに想いを馳せている海外組です(笑)。
今後のご活躍も楽しみにしています。
お陰さまで毎日なんとか勤められております。
僕自身、まだまだ半人前以下ですので、僕が色んな方に教えてもらったことを彼に伝えてあげる様な気持ちでいます。
よく言えば、楽しい回。
悪く言えばハチャメチャな回になってしまったかもしれません(笑)
僕も、またアメリカにうかがえる日を今か今かと楽しみにしております(^^)
2日目に拝見いたしました。清楚で品があって可憐な小浪、イメージ通りです。義太夫を習っておりまして、力弥上使を語ったことがあります。「梅と桜の花相撲に枕の行司なかりけり」と語る時に思い浮かべた小浪の姿にぴったりで、舞台を拝見して嬉しくなりました。「ご口上をお前の口から私の口へ」という言葉から、小浪と力弥はプラトニックだけではないように聞きました。八段目、九段目の米吉さんの小浪を拝見できる日が待ち遠しいです。
研修発表会のチケットを早速ネット予約しました。お芝居も座談会も楽しみにしております。
ご観劇ありがとうございましたm(__)m
梅と桜を語られたことがあるんですね!
その時に思われた小浪と重なったのであれば役者にとってそんなに嬉しいことはありません。
いつの日か後半の小浪もさせてもらえたらうれしいですねぇ………
研修発表会へお運びいただけるとのこと、ありがとうございますm(__)m
何卒よろしくお願いいたします。
毎日の公演お疲れ様です。
千穐楽に良い席がありましたのでもう一度観劇決定。
めったにかからない二段目の小浪さんを目に焼き付けに伺います。
魁春丈のように次回は米吉さんが思い出しながら教えることに?
あっ、その前に蝶次さんに教えるのでしたね。
先輩の腰元方の端でかしこまっている姿がかわいいです。
研修会は行かれませんが 師弟! お二人ともがんばってくださいね。
偉そうなことかもしれませんが、もしかしたら次の二段目の時はにどなたかに僕の経験をお話しすることになるかもしれませんよね…!
明日からお稽古も始まり、僕自身も不安と期待が入り交じってます。
もっとも、本人は大緊張でしょうが………
研修発表会でお目にかかれませんのは残念ですが、千穐楽、お待ちしております!