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米吉ブログ

さよなら趣向の華part3

 


 

さて趣向の華もいよいよ最終日の話に。

最終日の昼の部は中村壱太郎こと、春虹先生作の『雪解真徳利

新歌舞伎を意識した忠臣蔵の外伝物で、出演は昨年の若木公演のメンバーでした。

このお芝居、どの作品より一番お稽古したかもしれません。
何度も吾妻流のお稽古場に伺いました。

にも関わらず、舞台稽古で色んなおじ様方から出たのはとても厳しいお言葉…
やはり僕らの実力というか地の力と言うものの無さを痛感しました。

そんな中で不安一杯の本番でしたが、それぞれに精一杯やりきり、皆今までで一番良かったんじゃないかな。
僕が言うのもおこがましいんですけどね……

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幕が閉まった後、春虹一座での集合写真。
また、このメンバーで春虹作品に出たいですね!
さて、このとき僕は足に白粉を塗ってます。
そう、次の三軒長屋に向けて……!

そして、お次が菊之丞先生作の『三軒長屋
菊之丞先生は毎回落語物をお書きになってますが、今回も落語の名作を歌舞伎化。
個人的に今回で最も好きな作品です(´∇`)

ただこの作品、重要な役所の翫雀のおじさんが稽古にどうしても来れず、いらっしゃれたのは本番の前日の夜……
そして舞台稽古が出来たのは当日の朝というこれまたすごい作品でした……
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こちらがその三軒長屋の伊勢勘妾 お篠
シケを出して頭を乱して、襟元もぐずっと着て妾っぽくしてみました(*゚ー゚)>

初めての役柄でしたけど、とっても楽しかった!!
実はあちこち台本と違います(笑)
本当は旦那の通訳なんてする予定ではなかったし……(笑)

危険を孕んだままの上演で、旦那を先生と呼び間違えたり、噛んだりと、失敗も多かったので、リベンジさせてください!!
もちろん配役はおんなじで!!

それだけ楽しかった作品でした(^∇^)

そして昼の部の打ち出しが『乗合船恵方萬歳

先程の若木公演のメンバーでの素踊りで、私は 白酒売 を勤めさせていただきました。

御宗家含め色んな方に言われたのは、「これがどの演目より一番ちゃんとできなきゃいけない」ということ。

うーん……
今思い返しても後悔ばかりです

ただ、このメンバーで乗合船が出来たことを喜び、更に稽古を積んで、いつか本興行できっちりと勤められる様にならなくてはならないなと強く思いました。

それにしても、この回はちょっとバタバタとしてました( ̄▽ ̄;)
顔をするとどうしても時間がかかりますからね…
追い詰められたからか、いつもより早く支度ができて、顔を落とすのも凄く早かった気がします(笑)

 

それではいよいよこのお話もファイナルへ……

 

 

 

米吉でした

さよなら趣向の華part2

ありがとう趣向の華

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コメント

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  • コメント (8)

    • miwa
    • 2014年 8月 29日

    連日の更新、ありがとうございます。
    雪解真徳利、よかったです。じんわりと心に残ってます。
    皆さんが歳を重ねられたあと、何年か後にまた拝見したいと思いました。

    三軒長屋の通訳がアドリブだったとは!翫雀さんがかなりご自由にやられてるのは観ていてもわかったんですが、米吉さんはお若いのに肝が据わってますね。凄い。
    本当に楽しませていただきました。リベンジ、待ってます!

    • 春虹先生が気をやられて書かれた物で、素敵な作品でした。
      これもまたリベンジさせていただきたいと思っている作品です。

      アドリブということも無いのですが、稽古中に急遽決まりました(笑)

      肝が据わっているというか、怖いもの知らずというか…
      またいつか必ずやりたいです!

    • ウッチー
    • 2014年 8月 30日

    お疲れさまですm(__)m
    趣向の華最終日の昼の部、私は一番好きかもしれません(^o^)
    米吉さん大活躍でしたよね(^^)d
    お妾さん、ステキです!
    私も囲いたいくらいです笑。
    そんな人、いっぱいいるとおもいますよ(^o^)
    次回もお待ちしてます(^o^)

    • ありがたいことに、その日は全演目に出演させていただきました。

      囲ったら囲ったであの妾は大分わがままですから困ると思いますよ(笑)

      次はいよいよ最後です……

    • とろ
    • 2014年 8月 31日

    なかなかおじ様方の水準には、一足飛びには難しいですね。

    九月のような、大先輩を一挙手一投足観取るタイプのお役で、
    おじ様方の当り前を身に沁みこませていただけると、嬉しいです。
    素人の思いつきでお恥ずかしいですが、
    義太夫の文楽人形のような制限された動きの中に
    昔の女の人の心がある時突然、自分に憑依するような
    不思議な力があるんだと思うんです。

    梅丸君もなんだかお久しぶりです。相変わらずアイドルのようなかわいらしい笑顔で。

    • 緒先輩方がどんなことをしても歌舞伎になる様に僕らもならなくてはならないのだと思います。

      九月も含めですが、先輩方の教えなり芝居なりを自分のなかに精一杯吸収していかなくては……!

      梅丸くんこの頃すっかりいい男になって……
      しかも顔したらいい女になっちゃうんですよ!(笑)

    • missa
    • 2014年 8月 31日

    米吉さんは?と見ていったら一番下に白塗りで! 楽しい写真に、観に行けなかった残念さが増してしまいました。
    「三軒長屋」いなせな頭やおかみさんや剣術の先生や間に挟まれたお妾さんとその主人その他を一人で演じわける落語、
    若手花形プラス翫雀さんで歌舞伎になるとは!  観たかった~ ぜひいつかどこかで再演を。
    いよいよ1日から歌舞伎座、応援しています。今週伺います。
    ところで新橋演舞場10月も、夜はすでに6月に、昼は8月はじめにチケット会社カード会社の先行で貸切の日が取れたのですが
    配役発表で米吉さんが出演されるので「やったー」と思いました。
    夜の演目は前にも観ていて、あの忘れられない一番怖い化け猫のシーンに出られるのですね。
    こわいの苦手なので、空いていたのに一番前の席は避けてしまいました。
    後半の観劇日なので待ちきれず、一般発売日に早めの日の昼の部2階席のはじを取りました。

    • 稽古場でも和気あいあいと、意見をいいながらみんなで芝居を作っていきました。

      三軒長屋はそもそもが面白い名作落語ですからね
      それを上手く菊之丞先生が戯曲化されて、更にそれを翫雀のおじさま含め皆さんが大喜劇に仕立てあげていましたよ。

      9月、10月と何卒よろしくお願いいたしますm(__)m
      精一杯勤めさせていただきます!

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