遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
なんだか落ち着かず、ゆっくりとブログを更新する気持ちにもなれず今日まで放っておいてしまい、失礼をいたしました。
本年も懲りずにお付き合いくださいませm(_ _)m
まずはじめに先日の稲穂の会の新年会にご参加くださった皆さんにお礼申し上げます。
ありがとうございました!
さて、お陰さまを持ちましてどうにかこうにか、新春浅草歌舞伎の千穐楽を終えることができました。
二年ぶりの浅草では時代物の名作で女房 、姫 、遊女 とタイプの違う大役を勤めさせて頂き、大きな勉強をさせていただきました。
順を追ってお話していきますね!
まず第一部では『寺子屋』の 戸浪 を勤めさせていただきました。以前従兄弟たちの勉強会『双蝶会』で、時蔵の叔父の教えを受けて学ばせていただいたことのあるお役です。
その時は松王丸 も源蔵 も吉右衛門のおじさまのご指導でしたが、今回はどちらの役も仁左衛門のおじさまのご指導でしたので、前回とは少し違う雰囲気の寺子屋を学ばせていただくことができました。
仁左衛門のおじさまの源蔵 さんは若君を隠す場所や、松王丸 一行が出てくる前や帰った後の夫婦の動きが違いますし、最後の焼香の準備も源蔵 さんが手伝ってくれたりします。
それに、何度かこっちを抱き締めてくださるんですね。
細かいところをあげるとキリがありませんが、色々と段取りが違うのがとても興味深かったです。時蔵の叔父はこのお役を先代の又五郎のおじさまに教わっていらして、そのやり方を以前丁寧に教えてくださいました。
今回も舞台稽古を見に来てくださって、改めて細かくご指導くださり、本当にありがたく思っております。
一月勤めさせていただき、改めて戸浪 というお役の魅力を感じることができました。
手も足も出ず、ネガティブな感情が残った前回と違い、手も足も出なかったなりにも、また勤めたいなと、少しポジティブな気持ちで今回は終えることができました。
これもひとつの前進かもしれませんね。
続く第二部では昨年1月に勤めたばかりで、ちょうど一年ぶりの再演となった『絵本太功記』の初菊 を。三度目であり、近々に勤めたばかりのこのお役が今月の三役の中で最も迷路に陥った感覚が強かったんです……
これが大役の回数を重ねることの怖さ、そして意義なのかもしれません。
また、若手中心でこの演目をかける場合、先輩方の中に混じらせて頂き、その大きな懐の中で自分の役割をどうにか果たすだけでは済まず、僕自身もこの芝居の空気感を作る役割を担わなくてはならないことも痛感しました。
そんなことも含めて”気づき”が一番多く、反省材料や宿題が初菊 が袂に乗せる兜の如く重たく僕の胸に残ったなと言うのが率直な感想です。僕らの世代を中心にこの演目を浅草歌舞伎の場でかけたことはきっと有意義なことであったと信じ、また次の段階へ進むために精進せねばならないのだと思います。
そして、第二部では『七段目』のお軽も勤めさせていただきました。
このお役は8年近く前に研修発表会で一日だけ勉強させていただいたお役。これも寺子屋同様、前回は吉右衛門のおじさまのご指導でしたが、今回は仁左衛門のおじさまのご指導。
更に付け加えますと、仁左衛門のおじさまのご提案もあり、巳之助兄さんの平右衛門 は、基本的には三津五郎のおじさまのやり方を踏襲なさっていました。
ですので、兄妹が再会してからのやり取りや花道と舞台でのやり取りが少し短くなっていたりします。 前回、雀右衛門のおじさまに教えていただいたことに加え、仁左衛門のおじさまのご指導、舞台稽古にいらしていた孝太郎兄さんからもアドバイスを頂きながら勤めさせていただきました。
改めて一月勤めてみて、本当に良いお役だなぁと感じる日々でしたね( ´ー`)
他の役と比べることは良くないとは思いますが、断トツに気持ちの良いお役です(笑)また今回、普段余りご一緒しない巳之助兄さんの妹を勤められたことも嬉しかったです。
兄さんに引っ張っていただきながら何とか勤めあげることができたんだなと感じています( T∀T)
隣で拝見していると、ふとした時の横顔がお父様にとても良く似てらしゃるんですよ。
またいつの日かあの兄さんに会える日を心待にしております(⌒‐⌒)
そんな今月のお守りは曾祖父 時蔵のお軽 。曾祖父が最後に勤めた役の一つがこのお軽 でした。
あやかりたい、助けてもらいたいと、すがる気持ちで日々お線香を手向けていましたが、そう簡単には助けてはくれないでしょうね……(´-ω-`)
さてさて、書きたいこと、お話ししたいことは山のようにありますが、思い付いた所を雑に書き連ねてみました。
簡単にしたかったんですが、結局かなり長くなってしまいましたね……( ̄▽ ̄;)
我々の世代で浅草歌舞伎を開けさせていただくようになってから早六年。
芝居を学ぶだけではなく、お客様に支えられて興行が成り立っていることをいつもに増して感じさせてくれる公演です。
ご来場くださった皆様に心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
そして、ご指導くださった多くの先輩方にもこの場を借りて心からお礼申し上げたいと思っております。
今回はいずれも経験のあるお役で、回数を重ねることで改めて感じる難しさにもぶつかりながらも、そのお役の魅力に更に引き込まれた様な気がした一月でした。
いつもと同じ言葉にはなりますが、この経験を生かし、少しでも前へ進んでいかねばなりません。
これからも何卒よろしくお願い申し上げます!!
米吉でした
明けましておめでとうございます!
こちらこそ、素敵な新年会に参加させていただきましてありがとうございました^ ^
浅草は観光客の方や初詣の方でごった返しててびっくりしました!(*_*)
流石浅草、年々賑わってきている気がしますね!!
1月は全く違う3つのお役が拝見できて、どのお役もとても素敵でした^ ^
お軽ちゃんの簪がタイミングよくぽとっと落ちるのが不思議で不思議で。。。
どういう仕掛けなのか、色々考えながら観ておりました!笑
新年会へのご参加ありがとうございました!
本年も何卒よろしくお願い申し上げますm(_ _)m
二年ぶりの浅草でしたが、観光客の方が更に増え、松の内や休日はそれはそれはすごい人手でした((゚□゚;))
タイプの違う時代物のお役を3つ同時に学べたことは、とてもありがたいことだったと感じています!
お軽の簪は個人的には反省材料の一つでして、次の機会をいただけた折には再考したいと思っています( ̄▽ ̄;)
ですので、次は更に不思議にしたいです!(笑)
はじめまして。初めてコメントさせていただきます。
最近歌舞伎の沼にハマった高校生です!
今回の新春浅草歌舞伎、歌舞伎に興味を持ったのが最近だったこともあり観劇できませんでした…。
来年は絶対観劇したいと思います。
米吉さんの美しさに毎日癒されております!
お体に気をつけて、頑張ってください。
はじめまして!
コメントありがとうございます!
最近歌舞伎にはまってくださったとの事、ありがとうございますm(_ _)m
これからも歌舞伎をよろしくお願い申し上げます!
ことしの新春浅草歌舞伎をご覧いただけなかったのは残念ではありますが、二月は歌舞伎座、三月は国立劇場、四月は新橋演舞場としばらくは東京での公演が続いておりますのでよろしければお運びくださいませ!
劇場でお目にかかれるのを楽しみにしております( ´ー`)
今回の浅草歌舞伎で初めて米吉さんを拝見させていだだきました。
米吉さん目的で観に行ったので登場されたときには
思わずにやけてしまいました(笑)
とっても可愛らしく美しかったです…!
もっともっと違う姿の米吉さんを拝見したいと思いました!
これからも応援しています。お疲れ様でした!
p.s 拙い文章ですみません。
今回の浅草で初めてご覧くださったんですね!
ありがとうございますm(_ _)m
自分としてはにやけてくださるほどの物ではないような気がしてはいるのですが……( ̄▽ ̄;)
これからもお見捨てなく、末永くよろしくお願いいたします!
P.S
拙くなんてありませんので、これからもコメントお待ちしてます( ´ー`)
米吉様
お正月公演、お疲れ様でした!25日に昼の部拝見させて頂きました。戸波の、悲しみに暮れた震えるようなお声、その手つき、夫婦役の隼人さんとの息の合った動き、素晴らしく感動致しました。浅草歌舞伎は、若手の役者さんのやる気が漲っていて、大好きです!
素朴な質問なのですが、
昼の部と夜の部と、両方とも演じられていて、
大変だったと思いますが、お化粧は毎回落としているのでしょうか?
二月からもまたお身体にお気をつけて皆様に感動を与えてくださいませ。いつも素敵なブログ、ありがとうございます?
ご観劇ありがとうございました!
ご質問ですが、顔はそれぞれ仕替えておりました。
役によって眉の形や紅の色、白粉の濃さなど違ってきます。
そもそも戸浪は眉がありませんしね(笑)
ですので、余程時間が無い時以外は一度顔を落として新たに顔を拵えております!
写真ですので分かり辛いかもしれませんが、良くご覧になっていただくと、違いにお気づきになれるかもしれません!
浅草歌舞伎、夜、昼とたっぷり堪能させて戴きました。
でも、お年玉は外れました。ちょっと残念。(チケット販売までにお年玉の担当がわかるといいのにな…)
それにしても、浅草の混雑ぶりったら…95%外国のお客様みたい。
(まあ他の日本人の方も私のこと、声のでかい、荷物が大きい外国人だと思って見えるかもしれませんが。)
初菊は、昨年歌舞伎座でも「素晴らしい!花形卒業!」と拝見し、今年もうっとり見ていたのですが、ご本人にとっては「最も迷路に陥った感覚が強かった」とは意外でした。たゆまぬご精進ということで、頼もしいかぎりです。
私は遠征組、新幹線もホテル代も使うので、お写真は1枚と決めて(涙)、幕間いっぱいかけて選ぶのですが、今回は「お軽」。本当に綺麗だった。もう米吉ちゃんと呼ぶのがおかしいくらいの、臈長けた遊女ぶりでした。毎日必ず過ごす部屋!?に飾って楽しんでいます。米吉丈の曾孫さんが線香を手向けてしまうかもしれない⁉︎くらいのお写真です。
また今年一年、米吉様お父上様ともに、おからだに気をつけて、素敵なお役をなさってくださいね。
遠征隊も頑張って、通えるよう、体力つけます。あー米吉さんの片はずし、いや三婆(それは無理ね)見られるまで長生きしたい……。
浅草昼夜ご観劇ありがとうございました!
はるばる要らしてくださって本当にありがとうございますm(_ _)m
お年玉挨拶は中々バランスをとるのが難しく、どうしても発売以降の発表になってしまうみたいです。
申し訳ありません……
初菊に対する感覚は自分としてもうまく言葉にできず、漠然としたものではあるんですが、どことなく悔いのようなシコリが残った太功記となりました。
曾孫が線香を手向けるかどうかは分かりませんが、そんな風に仰っていただけてうれしいです!
大切にしてやってください(笑)
本年も何卒よろしくお願いいたします!
また劇場でお目にかかれますのを楽しみにしております!
くれぐれもご無理のない範囲で……
早いもので二月の舞台も初日を迎え、数日になりますね。
まだ、私は、一月の舞台の余韻をひきずってます。
この演目、三役が発表になり、楽しみに思ったのと、一日にこの大役の三役を拝見できることに少し緊張しました。
特に好きな初菊、まだ観たことがなく、いつかは観れるだろうかと思っていたお軽、どちらも思ったより早く拝見できて、うれしかったです。お軽は、やっぱり華やかで美しいお役ですね。団扇を仰ぐ姿も絵になって、ひとつひとつがきれいで見ていたいなあと思っていました。巳之助さんとの兄妹愛、ぐっとくるものがあり、しっかり観たいのにうるうるしてしまいました。
この三役、またいつの日か観れることを願っております。
初日、涎くりは、誰だろうかと思ってたのですが、蝶八郎さんでとてもうれしかったです。とてもかわいらしい涎くりでした。
今年もどんなお役を拝見できるのかとても楽しみにしております。三月の静御前、お里のお役の発表もうれしかったです。
歌六さん、米吉さん、蝶八郎さんのご活躍を心より楽しみにしております。
先月もありがとうございましたm(_ _)m
僕自信も驚いた三役での新年の幕開けは大変ありがたく、貴重な勉強をさせていただけたなと感じています。
どの三役ももしまたいつの日か勤めることができたなら嬉しいなと思っております。
そのためにも精進を重ねなければなりませんね。
今回は蝶八郎さんも涎くりという大きなお役をいただき、本当にありがたいことでした。
今後とも蝶八郎さん共々、よろしくお願い申し上げます!