今月もあと一日。
今月は昼夜で貴重なありがたい経験をさせて頂いているお陰か、一日一日が早く感じます。
今月の昼の部では20年ぶりの上演となる珍しい『野晒悟助』で、菊五郎のおじさんの相手役といえる、 小田井 を勤めさせていただいております!
堺の大店、扇屋に生まれ、乳母日傘で何不自由なく育てられた世間知らずのお嬢様。
染物の振袖に髪も飾り立て、THEお嬢様といえる拵えです。
彼女は住吉で提婆組のゴロツキに絡まれているところを、悟助 に助けられ、その姿に一目惚れをして、母を連れて押し掛け女房にやってきます。
良く考えたら今月僕は、昼夜で住吉で絡まれて、助けられてるんですよね(笑)
以前お勤めになった、時蔵の叔父に稽古を見てもらい、色々と教えていただきました。
あと一日になってしまいましたが、菊五郎のおじさんの相手をさせて頂けるありがたさを噛み締め、おじさんの胸をお借りする気持ちで最後まで精一杯勉強させて頂きたいと思います!
そんな 小田井 ですが、住吉の場ではこんな帯を締めております。
我が家の紋である蝶々と方喰があしらわれた振り下げ帯!
前回、時蔵の叔父さんがお勤めになったときと同じもの。
いつもの事ですが、家に纏わる柄の入ったものはいつ身に付けても嬉しいものです(^ー^)
さてさて、このお芝居。
現行の上演では 小田井 と 悟助 が金の算段に歯噛みをしているところに お賤 の身売りした金を持って 侘助 がやってきます。
ですが、これはカット版!!
原作では、提婆の仁三郎 が出ていった後、忠蔵 が稽古している『関取千両幟』の浄瑠璃本に目を止めた 悟助 が、自分とその『千両幟』に出てくる 稲川 の身の上とを重ね合わせて嘆きます。
その様子を見て 小田井 は、その浄瑠璃本を手に取り、稲川 の女房 おとわ の様に、自分も身を売って夫の男を立てさせたいと懇願しますが、聞き入れてもらいません。
すると、そこに 侘助 がお金を持ってくるんですね。
押し掛け女房に先んじたのは小田井 …
その後の身売りは、遅れを取った お賤 の方が先んじた……
という皮肉なお話なんです。
また、『千両幟』はおとわ が夫の髪を梳く件が名高いんですが、 小田井 が 悟助 の髪を撫で付けてやるのも、そのパロディなんだと思います。
このお芝居、そういった細かいところに黙阿弥ならではの工夫や拘りが隠されているのかもしれませんね。
あ!ちなみにですが……
お賤 は 仁三郎 から取り返した百両でちゃーんと身請けされますから、皆さんご安心を!
まぁそもそも、百両くらい小田井の実家にいけばゴロゴロ転がってそうなんですけどね……(笑)
米吉でした
昨日小田井さんを拝見して来たばかりなので、とてもタイムリーなブログの更新で、嬉しかったです。
小田井さんは本当に米吉さんにぴったりな、魅力的なお役だとおもいました。
住吉の場の紫色の着物と、千日前の場のピンクの着物が、どちらもとても素敵で小田井お嬢様の可愛らしさを引き立てていますよね。
悟助に結婚してくらいなら自害すると迫る場面は、本当に可笑しくて笑えました。橘太郎さん演じるお牧さんとは名コンビだと思いました。
それにしても、歌舞伎に登場するお嬢様やお姫様は日頃大人しいのに、恋愛にはとても大胆ですよねえ。
千穐楽から巡業へとバタバタして返信が遅れ申し訳ありません。
そんな風に仰っていただき、お楽しみいただけたのであれば何よりです(^ー^)
確かに、歌舞伎に出てくる女性と言うのは恋愛にものすごく大胆なんですよ!
でも、案外現代の女性にも通じるものがあるの…かも?笑
米吉さんこんばんは!!
先日のコメントへのお返事ありがとうございます!コメントの反映システム理解しました!先日のコメントはパニックで反映されない?!どうしよう?!となり冷静に考えられず、焦ってしまいました…すいませんでした!
早くも今月の公演が終わりますね。野晒悟助は20年ぶりの上演と聞いて結構びっくりしてます。歌舞伎初心者でわからないことばかりです…!歴史的建造物から日本の伝統的文化が大好きになったのでこれからもっと歌舞伎について詳しくなりたいです!٩(*´︶`*)۶
小田井ちゃんが可愛い、色っぽいなどのコメントを見て、見に行けなかったのが悔しいです…ですが、今公演の内容などを分かりやすく文書と写真で世界観が想像できました!ありがとうございます!原作ではそういう話になっているのですね!面白いです!そして、ちゃんと身請けされてて安心しました!
身につけてる帯の家の紋である、蝶綺麗です!!家紋好きで色んな家紋見るの好きです!!
珍しいものとか綺麗なものとかいっぱいあり見飽きないです!(๑˙╰╯˙๑)
今月最後の公演もどうぞお体に気をつけてお過ごしください!7月の巡業、8月の歌舞伎座がんばってください!どちらも楽しみにしています!試験頑張ります!ありがとうございます!
巡業に向けてバタバタする中、返信が遅くなり失礼いたしました。
コメント、ややこしい感じなのですが、今後ともよろしくお願いいたします!
野晒悟助は20年ぶりですが、もっと上演されていない演目もたくさんあるんです!
その中には埋もれた名作もあると思いますし、それも含めると歌舞伎の奥は本当に深いなと感じます。
ご一緒に学んで参りましょう(^ー^)
歌舞伎の拵えは細かいところにこだわりや、縁のある柄などがあしらわれているんですよ。
どうぞ細かく見てみて発見してみてください!
試験はいかがでしたか?
良い結果をお祈りしております!
米吉さん、こんにちは。
小田井さまのお話を楽しく拝読しました。蝶の柄の帯はやはり米吉さんの小田井さまにお似合いでしたよ。
観劇中には確認できなかったのですが、悟助さんの髪を整えてあげた簪はどんなものだったのでしょう? 以前に腰元役で着けていた簪は蝶の家紋のものだったとブログで知りましたが、町人だとお金持ちでも家紋の簪ではないのかな? ふと気になったことを思い出しました。
教えていただけると嬉しいです。
月末月初のバタバタで返信が遅くなり失礼いたしました。
悟助の髪を撫で付けたかんざし、平打ちというのですが、腰元の物と同じで我が家定紋の揚羽蝶があしらわれております。
以前ブログで紹介した物とは違い、抜けていたり梨地にしてあったりしないシンプルな物の方を使いました。
千穐楽おめでとうございます、今日は出遅れてしまったけど米吉くん時間には間に合うと思います。米吉くん登場すると近隣の普段歌舞伎を観ていないらしい姉様方が騒ぎだすのは以前から変わりない、いつもブレずに綺麗な米吉くん。最近時々ある、お家跨いでの若手さんの配役が嬉しい、音羽屋さんでしかも女方もされてきた菊五郎丈の相手役、役以上に色んな事吸収されたかな、色んな方から一杯勉強して大きな女方さんになって下さいね。
巡業の初日に向けバタバタしており、返信が遅くなり申し訳ありません。
まさかまさかの菊五郎のおじさまのお相手役。
本当にありがたく、かけがえの無い経験をさせていただけたなと感じております。
この経験を活かすことのできる役者になれる様に精進して参りたいと思います!
24日に夜の部、25日に昼の部を拝見させて頂きました
実は歌舞伎座で歌舞伎を観るのは初めてだったのですが、舞台がとても大きくてびっくりしました!
米吉くん、とても可愛くて、可憐で本当に素敵でした(*^^*)
お写真全種類買ってしまいました!笑
児太郎くん両演目救われなくて両演目辛かったので、お賤ちゃんが身請けされてて安心しました。
よかったです笑
また歌舞伎座に観に行きます(^o^)
六月歌舞伎座のご観劇ありがとうございました!
初歌舞伎座、お楽しみいただけましたか?
写真を買ってくださってありがとうございます!
励みになります(^ー^)
一応お賤にも救いがあるのは報われますよね!
今月もあと残すところ1日ですね。
たくさんの小田井ちゃんのお写真のアップありがとうございました!
6月は小田井ちゃんと琴浦さんを楽しみに歌舞伎座に通いました。
米吉さんが仰るように、何不自由なく育てられ、善悪も知らず育った良家のお嬢様感がよく出ていて…、本当に可愛くて可愛くて!
火打ちをするところは何度見ても、萌えましたw 悟助が理不尽に打ちのめされた後の髪をすいてあげるところは玉のような涙がこぼれるようで胸がきゅんとしました。
そんなお話の後に賤ちゃんの「未来で・・・」なんて聞いた小田井ちゃんはのちに苦労をする人かしらなんて思ったり・・・
仰っているように、そのシーンはそのようなお話のアレンジだと思うと、またまたいろんな演目を拝見したくなりますね!自身で気付けるくらいにもっとたくさん演目について知りたいと最近は特に強く思います。
夜の部の琴浦さんも意中の人以外にはつんつんした感じがとてもいい塩梅に色気があって、つんつんされるほど追われるのかなあなんて(笑)
小田井ちゃんとは違った肉食系女子感満載で、三婦さんのところの磯さんとのやり取りはなじる感じがまた可愛くて。このようなやり取りは今にも通じる感じがしてほほえましやら、なんだか江戸のご時世にもこんな男女関係があったなんてとおかしく思ったり。
三婦さんの歌六さんもとてもかっこよくて、6月はとても楽しい観劇の月となりました!
来月の逢州さんも久しぶりに楽しみです。巡業も暑い中ですが、お身体を大切に頑張ってください!
夏の小旅行がてら、地方の巡業にうかがえること楽しみにしています(*^^*)
返事が遅くなってすみません!
先月はご観劇ありがとうございましたm(_ _)m
悟助はパロディというか、オマージュと言うかそういう部分が多くあり、僕も途中で、あ!あの芝居をもじってるんだ!と気がつくことがありました。
五年ぶりの琴浦は磯様とのじゃらじゃらした感じがうまく出せなかったんじゃないかと反省しております……
僕も父の三婦、大好きです!
それでは旅先でお待ちしております(^ー^)
可愛い♪
お写真有り難うございます!
千穐楽おめでとうございます
残念ながら今月と来月拝見出来ないので4月以来米不足です…
野晒悟助拝見したことがないので拝見したかったです…
来月もお父様と従兄弟のお二人と叔父様は大阪なのに米吉さんは巡業なんですよね…寂しいです~
が暑中の巡業くれぐれも御身体にお気をつけてお元気で楽しい旅になさってくださいね!
ブログの旅日記を楽しみにしております♪
返信が遅れ失礼いたしました。
先月、今月とご観劇いただけず残念です……
今月は珍しく菊五郎劇団の中に混ぜていただいて旅に出ております。
父がおりますので、どうか松竹座をよろしくお願いいたします!
また細々と旅日記を綴って参りますので、お楽しみにー!
米吉さん、はじめまして。
初めてコメントさせて頂きます。
昨年大学のゼミで観劇したのをきっかけに、播磨屋の皆様に惚れ込み、すっかり歌舞伎座通いの日々を送っています(笑)
まだまだ初心者で分からないことも沢山ですが、『野晒悟助』はストーリーも言葉も分かりやすくて非常に観やすい演目でした。
何より、小田井ちゃんが舞台に上がる度に毎回客席が沸いていて、米吉さんはやはりすごい!と胸が熱くなりました。米吉さんの演じる女性達は、声や目で、その役が持つ隠れたプライドや芯の強さを訴えてくるのが分かるから好きです。か弱いだけの女の子じゃないぞ、という情熱が立ち現れる瞬間にぞくぞくします…!!
歌舞伎座、巡業、納涼歌舞伎と公演月が続きますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
長々と失礼いたしましたm(_ _)m
はじめまして!
なのに返信が遅くってごめんなさい……
昨年からお芝居見物をお楽しみいただいてるとのこと、ありがとうございます!
ゼミ、とおっしゃると言うことは僕と同世代、という感じでしょうか。
若い方がこうやって歌舞伎を楽しんでくださってるのはとても嬉しいです(^ー^)
どうかこれからも末永く歌舞伎をご愛顧くださいね!
またどこかの劇場でお目にかかれるのを楽しみにしております(^^ゞ
歌舞伎座で販売しているブロマイドは、米吉さん自ら選んでらっしゃるのですね。6月は小田井ちゃん2枚、琴浦さん2枚の写真を買い、大事にしまってあります。前にこのブログで、当月のブロマイドは、月の下旬にならないと販売されないと、教えていただいてから、後半のチケットを取るようにしています。6月は、太田美術館(浮世絵美術館)で「江戸の悪展」を観てから夜の部に参りましたが、「江戸の悪」展
返信が遅れてすみません……
ブロマイドのご購入ありがとうございます!
写真を買ってくださるのは本当に励みになります(^ー^)
基本的にどの俳優も自分の写真は自分で選んでOKを出したものが販売されることになってます。
僕の場合は自分の意見に加えて、多分に父と母の意見も用いられておりますが(笑)
江戸の悪展をご覧になったんですね!
巡業中に行けたらよかったんですけど、ちょっと難しいかなぁ……(-ω-;)
あ、あともしかしたらコメントが途中の状態で送信されてるかもしれません。
文章が不思議になっておりましたので!