桜も咲き始めましたが、暖かくなったり寒くなったり、なんだかはっきりしませんね(´-ω-`)
例によって駆け込み更新ですが、今月のお役のお話を。。。
今月の昼の部は『傾城反魂香』が上演されておりました。
普通『傾城反魂香』というと、浮世又平 と妻のお徳 の物語、通称『吃又』の場が有名でよく出るのですが、今回は珍しくその前段である『高嶋館・竹藪』の場面がついての上演。
この場面は猿翁のおじさんが復活なさったもので、『猿之助四十八撰』の一つなんだそうです。
『吃又』に出てくる虎がどこから来たのか、雅楽之助 はなぜ手負いなのか、修理之助 と又平 は誰を助けに行くのか……
そんな事が非常に分かりやすくなっておりました!
そして、僕が勤めておりますのが助けてもらうお姫様の銀杏の前 。
六角家の姫君ではありますが、側室の娘なので嫁入りに制約がなく、その上持参金代わりに700町(約700ha=210万坪)という莫大な土地を父親から持たされているという自由なセレブです(笑)
そんな彼女が恋をしたのは新参の絵師の狩野四郎二郎元信 。
でも、彼は破格の高待遇に人から何を言われるか分からないと姫様からの求婚を固辞。
恋の叶わぬ姫様は腰元藤袴 に姿を変えて元信 に近づき、言葉巧みに盃を交わします。
誓いを立てた所で局が現れネタばらし。
自分が娶ったのは藤袴 なので姫とは夫婦になれないと、元信 はまたしても固辞するので、本物の藤袴 を引き合わせますが……
実は本物はおへちゃ!!
本物の藤袴 に迫られた元信 はやっと姫の想いを受け入れてくれるのです!
と、長いこと書きましたけど、これ完全なる結婚詐欺。
中々計算高いお姫様ですよね( ̄▽ ̄;)
細かいことは演劇キックさんのインタビューに書いてありますので、ご覧ください!
こちらは本物と偽物の藤袴 ペア!
本物は弘太郎のお兄ちゃんが勤められていました!
キュート、ですよね…?
でも、良く考えたら元信 も、あんなに断りながら、結局人を顔で判断するなんてひどい男です……(-∀-)
しかもこの男、又平 の師匠である土佐将監 の娘の傾城遠山太夫 とも恋仲なんですから…(◎-◎;)
ちなみに、その太夫が焦がれ死にし、霊になって現れる、というくだりがあるので、『傾城反魂香』という題なんですって!
豆知識でした!笑
さてさて、そんな今月もお陰さまを持ちまして千穐楽を迎えることができました。
ありがとうございましたm(__)m
そういえば、1月も今月も幸四郎兄さんとお盃を交わしたましたが、1月は死に別れ、今月も離れ離れのまま……
いつかちゃんと添い遂げられる日は来るのでしょうか(笑)
米吉でした
御姫と腰元 分かりやすい解説でした。おかめの弘太郎丈 大いに笑いをとったでしょう。そんな笑いも歌舞伎にはあると伝えた米吉blog。松竹チラシのあらすじよりも、もう一歩踏み込んで解りやすいですよ。ありがとうございます。
返信が遅くなりすみませんm(_ _)m
本物の藤袴ちゃん、愛嬌があって良いですよね(^ー^)
チラシの裏のあらすじは限られた文字数で、初めから終わりの方まで芝居の中での比重を均等に解説しなくてはなりませんから、大変だと思います。
だからこそ、僕らはこういった文字の制限も、比重も気にせず書けるブログだからこその伝え方を心がけねばなりませんね!
千穐楽おめでとうございます!!
先日拝見しましたが、吃又のお話はこうやって繋がってるんだ!ととても興味深く、今までよく分からなかったモヤモヤしたところがスッキリしました(^○^)
藤袴さんはかなりインパクト抜群でしたがキュートでしたよ!笑
でも恋仲の傾城もいるとは、元信は面食いなんですね。。。
4月の葵御前とってもとっても楽しみにしております!^ ^
おふたりが幸せに添い遂げられる日も楽しみにしております!笑
遅くなりましたが、お陰さまで千穐楽を終えることができました。
ありがとうございました!
見取り狂言で並ぶ芝居は、基本的にはカットバージョンですので、普段かからない場面を見ますと、そこに至る経緯を知ることができて、興味深いですよね(^ー^)
ただ、そこがなくても上演できて、成立させてしまえる所も歌舞伎のスゴいところではあるのですが……
歌舞伎に出てくる二枚目は、モテてなんぼです……!
現代的観点から見ると大概ひどい男が多いのですが、そこが歌舞伎のおおらかさ、ということにしておきましょう(笑)
当月もご来場お待ちしております!!
千秋楽おめでとうございます 本日も含め、今月もひと月ずいぶんと楽しませていただきました。
吃又だけでも良いけれど、序幕が付くことでより分かりやすくなりますね!銀杏の前は情熱的でかわいらしく米吉君にぴったりのお役だなあと思い拝見していました。藤袴のときのしぐさも楚々としていて姫らしさが隠し切れないよ!っていう感じがまたいいですね(*^^*)しかし強気の姫で絶対にライバルにはしたくないタイプとも思いました(; ・`д・´) そして、東京ドーム約150個分の相続権をお持ちとはどんだけセレブ!絶対に勝てない・・・無敵すぎる。
弘太朗さんの藤袴も“おへちゃ”(可愛い表現!)でしたけどおおらかでコミカルですごく好きです。
序幕全体面白いし、虎の立ち回りなんか特に見ごたえがあるのになかなかやらない演目なんて勿体ないなあなんて思っています。本当に新たな発見の月でした。
夜の部の四天王もきりっとしていて素敵でしたよ~♡
来月は臨月の妊婦さんですね!頑張って元気な男の子を生んでくださいwww
仁左衛門さんとの共演の実盛物語を含め、楽しみにしています!
今さらではありますが、お陰さまで千穐楽を終えることができましたm(_ _)m
ありがとうございました!
序幕がつくことで、絵師同士の争いや六角家のお家騒動という大きな視点から、一介の絵師である又平夫婦にグーっと焦点が当たっていく感じがしますよね。
いつもは将監や雅楽之助の台詞の中だけの登場の姫様ですが、彼女にもキチンと物語があることによって、台詞の中でも生きてくるのかもしれません。
その物語も良く考えたらツッコミ所しかないのですが、そこは歌舞伎のご愛敬と言うことで……(笑)
先月は久々の四天王で、お恥ずかしい限りでした。
当月もまた大きなお役を頂戴いたしました。
歌舞伎座でお目にかかれるのを楽しみにしております!
お写真ありがとうございます!
藤袴ツーショット嬉しいです(^^)
本物に迫られて姫君とお顔比べてやっぱりこっちがいい!ってなるあたりの幸四郎さんに毎度笑ってしまいますが仕方ないわ…の納得の美女でした!
幸四郎さんとのツーショット写真買ってしまいました!
来月は身重の葵御前ですね!
楽しみです~が
松嶋屋さんファンには義賢は仁左衛門丈のイメージしかないのでこんな若い嫁さんいてたんか!とついつい思ってしまいますf(^_^)歌六さんの瀬尾もとっても楽しみですし眞秀君の太郎吉も楽しみです~(^^)
まだ寒の戻りもあるかもしれないので御身体にはお気をつけ下さいませ(^^)/
返信が遅くなり申し訳ありませんm(_ _)m
本物と偽物のツーショット、必ず撮ろうと心に決めておりました(  ̄▽ ̄)
四郎二郎も顔で判断するのはひどいですよねー
そこがリアルで面白いのかもしれませんが(笑)
今月は仁左衛門のおじさまの実盛物語で、葵御前という大きなお役を頂き、ありがたさでいっぱいです。
そう言われてしまうと年の差がありますね(・・;)
でも、葵御前は待宵姫の母親に付いていた腰元で、その奥方の死後にお手が付いて子供を身籠り奥方に直った女性ですから、もしかしたら意外と若いのかもしれません(・о・)
父は言うに及ばず、眞秀君もとても素敵な太郎吉です(^ー^)
歌舞伎座でお待ちしております!!
写真とわかりやすい解説ありがとうございます?米吉さんの銀杏の前、3/23昼公演一等席で拝見しました!目線や色っぽい声、身振り手振りが繊細で、とても綺麗でした。中でも襖の扉が閉まるまで、ずっと目線をはなさない姿に、うっとりしてしまいました。好意を身体全身で表現できる米吉さんの才能、素晴らしいですね。
美術の絵仕掛けも、二人じかけのライオンキング並みの演出、アクロバットもびっくりしました。初心者にとって、歌舞伎のイメージがガラッと変わる作品でした。
また来月からも体調に気をつけて公演頑張ってください!また観に行きます〜応援しています。
返信が遅くなりすみません!
先月はご観劇ありがとうございましたm(_ _)m
高嶋館の段は猿翁のおじさまが演出脚本を洗い直され、とても派手でエンターテイメント性の高い場面にお作りになられたんだと思います。
そこから、吃音へのコンプレックス、絵師としての苦悩、それを支える妻の愛情を描いた吃又の場面へ繋げるという所に面白味があるのかもしれません。
また今月も歌舞伎座でお目にかかれるのを楽しみにしております!
桜、満開になりましたね。でも、まだ肌寒い日が多いですね。
吃又は、何度も拝見してますが、高嶋館・竹藪の場があると、とても流れが分かりやすくて観れて良かったです。
元信と銀杏の前、藤袴とのやりとりは、 とても楽しくてかわいらしかったです。確かに結婚詐欺ですね。つい先日ふたたびテレビで小田井のお役も拝見しましたが、結婚してもらうくだりの強引さは、どちらもあざといですね。でも、かわいらしくもあり、おかしみもあり、どちらも好きな場面です。
弘太郎さんとの2ショットありがとうございます。本物の藤袴の登場、つい微笑んでしまうようなかわいらしさで、愛嬌のあるお役で楽しかったです。豆知識、ありがとうございます。題は、それでなのですね。幸四郎さんの元信、虎の絵を描く姿もかっこよく、おもてになるのも納得してしまいます。いつか幸四郎さんと米吉さんが添い遂げられるのを心待ちにしてますね。
今月の葵御前、六月の梢、大役が続きますね。とてもうれしく拝見するのを楽しみにしてます。暖かくなってきましたが、まだ寒暖差がありますので、お体にはお気をつけくださいね。
せっかく咲いた花も、見頃を終えてしまいましたね。
前段がつくことで話の流れが把握でき、一度見ていることで後々またいつものところだけ見たときに話を想像しやすいのではないでしょうか。
藤袴のくだりでほんわかとした空気にしておいて、徐々に芝居が深刻さを増すことで緩急をつけているのだと思います。
それは『野晒悟助』も同じことかもしれません。
本外題には結構お芝居の本質をついてるものもあるのですが、その部分が上演されることがなくなると形だけになってしまうこともままあるんだと思います。
連続して大きなお役を頂き、ありがたい気持ちと同時にしっかりと奮起しなくてはならないと感じております。
どうぞご声援のほどよろしくお願いいたします!