康楽館を旅立ち、秋田市での公演を終わらせた我々は、約4時間かけバスで山形へ。
途中、道の駅 おがち に立ち寄りました。
美味しいアイスクリームのあったこの場所はあの小野小町の生誕地らしく、こんなパネルが。
ちなみに撮影は種之助です(笑)
さて、山形の公演を終えた昨日は移動のための休演日。
折角山形でお休みを頂いたので、早起きをして山寺こと立石寺へ。
山の上は霞がかかり、なんとも幻想的な雰囲気。
ここはかの松尾芭蕉が
『 閑けさや 岩にしみ入る 蝉の声 』
と詠んだことで有名なお寺です。
あいにく小雨が降る中でしたが、傘を片手に千段の石段を登りました!
登るとすぐに本堂である根本中堂が。
堂内には大きく素敵な笑顔の布袋様が出迎えてくださいました。
本堂の脇には朽ちてほぼ読めませんが、芭蕉の弟子によって作られたと言う句碑が。
そして驚くべきことに、芭蕉がこの寺を訪れたのは新暦の7月13日。
ちょうど昨日!!
なんとも、感慨深く、雨に濡れた芭蕉と曽良の像にも親近感が湧きますね。
山門をくぐり、一段登る毎に迷いや煩悩、悪縁が消えていくという修行の道へと入っていきます。
雨に濡れた木々の緑がそれはそれは綺麗でした。
朝も早かったからか人とも余りすれ違わず、雨音だけが聞こえる、本当に静かな道のり。
この、狭い所は四寸道と言って、この寺の開祖である慈覚大師と同じところを踏み行くことになるありがたい道だそうです。
雨にけぶる山肌はなんとも厳かな雰囲気を醸し出していました。
大分汗をかいた頃、仁王門に到達。
きっと参拝の方の誰かの行いが良かったらしく雨が上がってきました。
奥の院の少し下には開山堂が。
崖っぷちに建っている赤いのは、この山で一番古い建物の納経堂。
そしてここが崖の上から飛び出す様に建っている五大堂。
門前町が見下ろせる景色は、とても清々しかったです(^ー^)
山を降りる頃には雲が晴れ、美しい木漏れ日と蝉の声に送られ下山。
この蝉の声を芭蕉も聞いたかと思うと感動ですね。
山の下から寺を一望すると、改めて霊験あらたかな名山の雰囲気を感じられました。
下山後は清流を眺めながら玉こんにゃくを食べ一休みし、駅舎から山に名残を惜しみ、山形へ戻りました。
という訳で、この巡業での東北の旅はこれでおしまい。
ぼくは山形から大宮を経由し群馬県は高崎へ向かいました。
そんな大宮から東京から来た新幹線乗り換えた所、まさかまさかの父と遭遇(笑)
元々、高崎で父と一緒にお客様と食事をする予定だったのですが、まさか同じ新幹線で高崎へ向かうことになるとは……!
面白いもんです。
実は今日は僕らは前橋。
父達は高崎で、同じ群馬県内での公演です。
巡業の違うコースが同じ県内で公演をするなんて本当に珍しいんですよ。
もう一度くらいどこかで出逢うかもしれませんねー
それはそうと、ぼくの煩悩は絶ち切れたのでしょうか………(笑)
米吉でした。
読み応えのある東北旅日記でした。
一度も訪れたことのない場所ですので、全てが一々興味深く、行った気になれる素敵なレポートですね。
それにしても、山寺への階段、見ただけで溜め息です。
若いってすごいなー。
芭蕉を感じられ、また一つ、米吉さんの心の財産が増えましたね。
ところで、先日届いた我が地元の芸術文化友の会からの冊子に、米吉さんのお写真が。秋の巡業の案内でした。
「え?!」と大喜び。まさか来てくださるなんて!
即、その日の仕事の休みが決定です。
その3日前も、同じ県内での公演があります。ならば片道1時間(by my car)、参りますとも。
本当に、本当に楽しみです。
そこは先の九州北部豪雨で、大きな被害のあった日田。復興には長い道のりですが、ぜひ元気づけてあげてください。
米吉さんご自身も暑い中での長距離移動と公演。くれぐれも体調にはご注意を。熱中症は若くても襲いかかりますからね!
山を上りながら、色々と写真を撮らせていただき、ここにどれをあげるか悩みながらの日記となりました。
この段階で煩悩を絶ちきれてませんね(笑)
この石段、思いの外辛くはありませんでした。
おすすめします。
そうなんです!
実は、また秋にも各地にうかがわせていただきます。
地震、水害と大きな被害のあった土地も回らせていただきます。
皆さんに少しでも楽しんでいただける様に精一杯勤めていきたいと思っております!!
こんばんわ。
パネルでも可愛いですね(笑)
お写真すべてが神秘的で、そこにいるだけで自分が清められるような感じですね(*´-`)
町中の雨音もいいですが、写真のような木々がたくさんある自然の中の雨音もいいですね♪
やっぱり、雨音聞くと落ち着きますよね。
私も行ってみよーかな(笑)
パネルが似合うってのもなんだかおかしいですね(笑)
写真では伝わらない、厳かで、幽玄と言える空間。
木々を伝う雨も、都会の雨とはまるで違う雨に見えましたよ。
山形の駅からも近いですから、よろしかったらぜひ!
米吉さん。今日も1日お疲れ様でした。
前回のコメントありがとうございます。肩と鎖骨の下に綿を入れたりお腹周りにタオル巻いたりしてそれをとめるのできつかった気がします。でもきつくならないコツがあるんだと思いました!
米吉さんはパネルにお顔はめちゃう派なんですね笑
このブログのタイトル、なんだか風情があるけど遊び心もあって素敵です。これだけでお寺さんがどんな様子だったのかがすぐ分かります。
雀右衛門さんのブログに米吉さんの素敵な笑顔がどアップで載ってて良いカメラをお使いなのかお肌がきめ細やかなのも分かりました!
私の煩悩聞いてください笑11月に旅行で東京行こうと思ってて、米吉さんの舞台もみれたらいいな、まあ歌舞伎座かなと思ってたらまさかの巡業でした。しかも福岡はいらっしゃらないけど九州。。私と逆行動です笑見事に読みが外れてショックです。。
米吉さんの煩悩はちゃんと断ち切れますように!
着物は体型が結構変わってきますから、補正は大事です!
きつくならない塩梅が難しいですね。
ブログのタイトル、芭蕉の二番煎じでお恥ずかしい……
一句読むだけのたしなみがあればよかったんですが……
雀右衛門のおじさまのカメラの腕前で綺麗に写していただきました!
秋の巡業、折角九州にうかがいますのに、お目にかかれずとても残念です(T^T)