片岡秀太郎のおじさまがお亡くなりになられました。
子供の頃から可愛がってくださったおじさまにもうお目にかかれないなんて、寂しく、涙が込み上げて参ります。
まだまだ教えて頂きたいことが山程あったのに、話したいこと、聞きたいことがたくさんあったのに…
悔やまれてなりません。
常日頃から「片岡家」と「小川家」は親戚だから、とよく仰っていて、曽祖父母や祖父母との思い出話なんかも色々と聞かせてくださいました。
楽屋に挨拶に伺っても、気さくに話しかけてくださり、時たまふざけて僕のことを知らないふりをなさったり…(笑)
楽屋を出てからの夜のお出かけにも度々お供させて頂いて、そこでもお芝居の事など色々な話をうかがい、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
最後にお目にかかったのは今年3月、南座の舞台稽古を見に来てくださったとき。
おじさんは衿を大きく抜くのがお好きでしたから、その時も、もう少し衿を抜いたほうが時代物らしくなるから、とご指摘くださいました。
公演中も気にかけてくださったのか、何度かご連絡くださいまして、千穐楽の日に「素敵な公演になって良かったね」と喜んでくださったそのお言葉が嬉しかったです。
4月の末に受章なさったお祝いにお電話した時はお元気そうにブラックなジョークを仰っていましたのに…
色々と教えていただきました、叱ってもいただきましたし、褒めていただいた事もありました。
3月のお電話で、「いい役者になってね。天狗にだけはなったらあかんよ。」と、いつになく優しく仰ってくださったそのお言葉を、いま噛み締めております。
子供の頃からしょっちゅう、「僕はもうあかん、死ぬ! 」とか「米吉が死ね言うた!」なんてふざけて、僕らを困らせて笑ってらしたおじさん。
本当に死んじゃったらだめじゃないですか‥‥
心からご冥福をお祈り致します。
本当に本当にありがとうございました。
米吉でした。
合掌
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