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米吉ブログ

2022年!


年が明けて早くも20日以上が過ぎました。
今年も1年あっという間に過ぎそうな気配がすでにしております(笑)

昨年も皆様のおかげを持ちましてコロナ禍の中でも歌舞伎公演がどうにかこうにか続けることができました。
本当にありがとうございました。

本年も相変わらず何卒よろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

去年を思い返しますと、Instagramを始めたり、事務所に所属したりと自分の中でも少なからず変化のある年でした。

 

また、11月末には吉右衛門のおじさまがお亡くなりになりました。
我が家一同、未だ実感もわかず、夢のようです。
この場では書き尽くせない、様々な思いが去来しています。
心からの感謝の気持を胸に、ただただご冥福をお祈りするばかりです。

受けた御恩は何一つお返しできておりません。

益々の精進こそがそれをお返しする唯一つの道であると信じ、志高く、前に向かってひたすらに進んで参りたいと思います。

 

 

さて、そんな2021年を終え、迎えました2022年寅年。

本年父は年男!

僕はとうとう20代最後の一年を迎えようとしています…

そんな年のはじめ、昨年に引き続き歌舞伎座で若手が中心となって『岩戸の景清』という演目を勤めさせていただいております。

お正月の歌舞伎座で我々が一幕任せていただけること、ありがたい限りです。

私のお役は畠山重忠 の妹 衣笠 
世の中が三日三晩も暗闇に閉ざされてしまい、将軍頼朝の命を受けた鎌倉武士の面々が江ノ島の岩戸で神事を行うことになります。

衣笠 新悟 兄さんお勤めの朝日 と共にその岩戸の前で、アメノウズメノミコト のように神楽を舞うお役目を任されます。

ですので、長袴に長絹、天冠を着け、巫女のような姿で、鈴や御幣なんかを持って岩戸の前で祈りを捧げ、舞っております。

その後、悪七兵衛景清が岩戸の中から現れ、だんまり模様となる、という筋立てで、最後には朝日が昇り、長い暗闇から解き放たれる、というようなお芝居です。

大変に久しぶりの上演でして、昭和53年に国立劇場で上演されて以来、実に44年ぶりの上演です。
かの黙阿弥が初めて独立して書いたものともいわれる作品でもあるんです。

踊り、だんまり、立廻り、華やかな拵えの役々、と歌舞伎のエッセンスがたくさん詰まったこの作品。
先行きの怪しいこの頃でも、今年こそはこの芝居のように、暗闇から朝日が昇り、晴やかな1年になるよう祈りながら、華やかに勤めたいと思っております!

 

と、このブログを書きながらも世間での新型コロナウイルスの感染は再び拡大し、歌舞伎界にも、またもや様々な影響が出てきました。
致し方ないこととはいえ、休まざるを得ない皆さん、公演中止を決断しなくてはならない主催者側の御心中は察するに余りあります。
そんなことを思うにつけ、1日1日の舞台が当たり前ではないことを噛み締めています。

どうすることもできない、先の見えない状況下でも、少しでも皆さまのお気持ちが明るくなるように出来得る限り勤めて参りたいと思っています!

なにはともあれ、改めまして本年もよろしくお願いいたします!

 

 

米吉でした。

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コメント

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  • コメント (6)

    • たけちゃん
    • 2022年 1月 25日

    年が明けて、もうすぐ一ヶ月が経とうとしています。
    歳を重ねるごとにというより、コロナ禍だからか、一年があっという間に過ぎて行く様な気がします。
    昨年、吉右衛門さんがお亡くなりになられました。
    私も家族も、米吉さんと同じく、未だ実感もわかず、夢のようです。気持ちを言葉で表すのが、難しいです。
    先日、歌舞伎座で舞台を拝見しました。
    米吉さんのお役、衣笠の、巫女のような華やかなお姿にうっとりしました。
    ここ最近の感染者数に恐怖を感じます。
    今回のお芝居の様に、最後には朝日が昇り、一日も早く、長い暗闇から解き放たれる事を祈るばかりです。
    どうすることもできない、先の見えない状況下で、感染予防のために、自分でできる事をするのみです。
    来月の歌舞伎座公演を観に行ける様に、これまで通り、感染対策をきちんとしたいと思っております。
    P.S.新年早々に、『稲穂の会』のカレンダーが届きました。ありがとうございました。とても綺麗なお写真ですね。
    毎日、歌六さんや米吉さんのお写真を拝見できるので、嬉しいです^ ^

    • 早くも2月も半ば、本当に今年もあっという間です。

      仰る通り、コロナ禍でのここ2年くらいはなんだかスポッと抜け落ちてしまってるかのように認識が朧気になっています。
      コメントを頂いた段階から感染者の数は増え続け、気がつけばどこにコロナが潜んでいるか本当にわからなくなってしまいました。
      そんな中でも劇場に足を運んでくださる皆様に心より感謝申し上げます。
      本当にありがとうございます。
      私達も出来得る限りのことをしてまいりますので、これからも何卒よろしくお願いしますm(_ _)m

      大変な世の中、くれぐれも御身体お大切になさってくださいませ。

    • ジャンボなママ
    • 2022年 1月 25日

    楽しく読ませていただきました。以前は歌舞伎人を読んでいたので、おおよその動向は把握していたのですが、
    昨今バタバタの世間に影響されたのか?全部・やめてしまった。
    しかし、久しぶりに三月の南座を観劇することになり(昨年も観たのです)これはちゃんと下準備しとかないかん。思いました。私とっては初めての演目・初日だし。って事で、楽しみたいと思います。。

    • このブログをお楽しみいただき、ありがとうございますm(_ _)m

      コロナが流行りだし、何やかやと世の中が変わりつつありますよね。
      3月、南座でお目にかかれますのを楽しみにしております。
      簡単な予習でお楽しみいただける、わかりやすい演目達になっておりますのでご安心ください(^_^)

    • りお
    • 2022年 1月 28日

     衣笠さんの写真上げてくださり、ありがとうございます。
    1月歌舞伎座「岩戸の景清」拝見してきました。今回は 1月2日Eテレの「待ってました!新春歌舞伎生中継」で 高木秀樹さんの副解説を聞きながら 事前学習をしてから、生の舞台を観劇、帰ってから再び「待ってました!~」の録画で復習と、たっぷりと堪能することができて、とても贅沢でした。
    チケットをとった日が、まん延防止等重点措置の期間に該当し、歌舞伎美人の「チケット代金の払い戻しを受けます。」のお知らせをみつけて、前日まで、観に行くかを悩みましたが、観られて良かったです。様子を見てになりますが、今のところ 2月の「鼠小僧次郎吉」も観に行く予定です。大変な状況が続いてますが、お体に気をつけて頑張ってください。

    • 1月の歌舞伎座ご観劇ありがとうございますm(_ _)m

      NHKの舞台中継と合わせて3回もお楽しみくださったんですね!

      このような状況下に足を運んでいただけることに心より感謝申し上げます。
      そのありがたさを噛みしめる毎日です。

      精一杯勤めてまいりますので、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m
      くれぐれも御身ご自愛下さいませ。

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