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米吉ブログ

ワルい女

 

 


メリークリスマスでございます。
クリスマスと言うことは、今年も残り1週間!
毎年気がつくとこんなに押し詰まってしまうんですよね(^_^;)

さて、今年最後のお仕事、『東海道四谷怪談』もあと一日。
祟られると噂の高い お梅  を勤めております。

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こちらがその お梅

序幕はこちらの藤色、二幕目は矢絣の衣装、最後はこちらの白無垢です。

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綿帽子をかけてお嫁に参ります。
ちなみに、帽子を取ると……
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お客様には全く見えませんがキチンと櫛やら花笄やらを差しているんですよ!

 

そんなこの娘が 民谷伊右衛門 に惚れてしまうことがこの四谷怪談の全ての元凶となります。

つまりは、みーんなこいつがワルい!

楽屋でも、この話ではあなたの役が一番ワルいよね、と言われております……(-_-;)

私をそんな娘に育ててしまったのがこちらの伊藤家の皆さん。
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友右衛門 のおじさんがお勤めの、祖父の 伊藤喜兵衛
幸雀さんがお勤めの母の お弓
そして、京蔵さんお勤めの乳母の お槙

我が伊藤家。伊藤家とは言いながら、裏ワザは知りません(笑)
ですが、死なないけれど顔が崩れる毒薬の作り方は知っています……(´д`|||)

そんな我が家では、お客さんが来ているのに座敷で小判を洗います……
金の力に加えて、娘にカミソリ持たせ狂言自殺をさせようとし、伊右衛門を物にさせます……

なんとも奇妙で恐ろしい私の家族。

普通、奥さんのある人を好きになったら諦めさせるでしょうに……!

そんな奇妙な家族が崩壊する前の幸せそうな家族写真となりました……

 

そのお梅をあと一日、祟られずにと思っていた矢先。

今日、伊右衛門に結婚を迫る場が終わり、楽屋に戻ると…
自殺しようと使うカミソリが、真っ二つに折れていました。
そんなに力を入れたりするものでも、落としたりするものでもないのに、折れて刃と柄が2つに……

みんなでゾッとしましたよ(lll´Д`)

剃刀が身代わりになってくれたんだと前向きに信じ、千穐楽を無事に迎えたいと思います……

と、そんな話で終わるのもなんなので折角なのでクリスマスらしくしてみましょう(笑)
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こちら、いつか稲穂の会の食事会をさせていただいた日比谷パレスさんのクリスマスケーキ。∠(*・∇・)v
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本の様になっている表紙、のチョコレートを開くと、素敵なデコレーションが!!
こちらのケーキのお陰で素敵なクリスマスとなりました。

 

 

皆さんも、良いクリスマスを♪ヽ(´▽`)/

 

 

 

米吉でした。

12月14日

越年

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コメント

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  • コメント (18)

    • 菅谷結
    • 2015年 12月 25日

    昨日、四谷怪談を拝見させていただきました。
    米吉さんのお梅、とても可愛かったです。
    尾上右近さんの、研の會で休憩時、二階の休憩所でお目にかかりました。歌舞伎鑑賞が趣味で、清元の三味線を習っています。

    • ご観劇ありがとうございましたm(__)m

      研の會の折は失礼をいたしました。
      今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m

    • ゆりか
    • 2015年 12月 25日

    今日、観させてもらいました!

    私の今年の鑑賞納めだったのですが、とても楽しませて?怖がらせて?いただきました。
    伊藤家を発端として起こる恐ろしい現象を目の当たりにし、夢に出てこないよう祈るばかりです(^_^;)笑

    舞台裏ではそんな事件があったのですね・・
    明日の千穐楽も皆様ご無事でありますように・・・

    クリスマスの素敵な思い出になりました(^-^)

    少し早いですが、、良いお年を!!

    • ご観劇ありがとうございましたm(__)m
      観劇納めを楽しんで、怖がっていただけて良かったです(笑)

      お陰さまで無事に千穐楽迎えることができました!

      よいお年をお迎えくださいませ。

    • とよ
    • 2015年 12月 25日

    こんばんは!
    メリークリスマスですね🎅🎄🌟

    1枚目の写真を見た瞬間胸がキュンキュンしました笑
    なんとも可愛らしいお梅なんでしょう(*´∀`)でも、こんなに可愛らしいお梅がワッルイ女になってしまうんですね笑笑
    それはそれでショックです。

    クリスマスケーキ可愛いですね!本のケーキなんて珍しく羨ましいです!

    あとちょっとで2016ですがこれからも応援しています!頑張って下さい!

    • お梅がどうこうというよりは回りの人たちが悪いんですけれど……
      まぁ、結局は元を正せばワルいのは梅ですけどね(笑)

      ケーキもとってもおいしかったですよー(*´∇`)

      それでは、よいお年をお迎えくださいませ。

    • missa
    • 2015年 12月 26日

    伊藤家ほど愛情が内向きの人々はいない
    愛することを知りながら、他者に対しての想像力に欠け
    それが恐ろしい結果を引き起こし、自分たちも滅びるという
    すごいお話でした。
    米吉さんのお梅はかわいくてワルい女とは思えず
    ただ甘やかされ何もわかっていなかったのでは
    どの拵えも美しくて楽しめました。
    力弥も見せ場たっぷり、雪の場面での終わりはほっとしました。
    また小仏小平のどこまでも主を思う愛は伊藤家と対局。
    幽霊がふとんや薬を盗み出すとか、すぐ全快とか
    突っ込みどころが満載と思いつついつしか涙してしまう
    歌舞伎の不思議な魅力と感じています。
    今日の千穐楽無事にお勤めになられますように
    今年、米吉さんのおかげで南座、名古屋、松竹座と
    東京以外でも楽しませていただきありがとうございました。
    浅草から始まる来年もますますご活躍ください。
    応援しています。

    • 本当に、伊藤家は愛情の向き方がねじ曲がっているんだと思っています。
      その中でねじ曲がって育ったのがお梅なんでしょうね。

      今年は本当にあちこちへお邪魔させていただきました。
      各地でのご後援ありがとうございました。
      来年も何卒、よろしくお願いいたします!

    • えりか
    • 2015年 12月 26日

    さっそく、祟!怖いです。ワルイ女ですか、なんかやりづらそうです。新撰組の話勉強になりました!ありがとうございます。

    • chiko
    • 2015年 12月 26日

    千秋楽おめでとうございます!
    今月は舞台拝見できなかったので、お写真うれしいです(o^^o)

    来年、初芝居が浅草です。
    そして、その日のお年玉ご挨拶が米吉くんなんです(^^)v
    こいつは春から縁起が良いわ~♪

    • お陰さまで無事に千穐楽を迎えることができました。
      ありがとうございました。

      浅草からの芝居初めとのこと、お楽しみ頂けるよう芝居も挨拶も精一杯勤めさせていただきます!

    • げん
    • 2015年 12月 29日

    拝見しました。四谷怪談お梅さん、なんとかわいい、無邪気そうなおじょうさん。ところがなんにもしらなさそうな顔をして、オソロしくあつかましい、お嬢さんですね。いまでもいるかも、こんな人、と思わせるリアリティ感じました。とにかくおもしろい芝居でした。

    • ご観劇ありがとうございましたm(__)m
      お化けなんぞよりも人の方がよっぽど怖いのかも知れませんね……

      お楽しみ頂けたみたいで嬉しいです!

    • 子ぶた
    • 2015年 12月 29日

    えええ~カミソリが真っ二つに~!
    怖い!コワイ~~~(>_<;)気をつけて!

    でも、厄落としなのかしら。。。
    来年は、米吉くんも歌六さんもますます活躍なさいますね。。。

    伊藤家は、怖すぎて最怖の家族ですよね…ゾッ
    こういうところが、歌舞伎の魅力でもありますけど~(^。^;)

    • お陰さまで無事に千穐楽を迎えることができました!

      来年もたくさん勉強を重ね、成長していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします!

    • とろ
    • 2016年 1月 01日

    お梅ちゃん、
    お写真も心無しかいつもと違って怖く…
    普通、奥様いらしたら、
    ご縁のなかった人だったんだと自分に言い聞かせて忘れようとするものですよね。

    祟は無かったようで何よりでした。
    お梅ちゃんも、狂言自殺なんてしたくなかったのかも。
    というか、仇討ちは討たなあかん方にも狙われた方にも、そして家臣のある人にはその家臣やその一族にも
    想像を絶する厳しいことを強いるものなんですね。
    松浦の太鼓のお縫ちゃんも、土屋主税のお園ちゃんも、
    お兄ちゃんが仇討ちをしなかったら勤め先も出されるという、ある意味人質なのか、と。
    真田幸村兄弟ではありませんが、一人が生きていくために、一人が死なないといけない、
    厳しい時代だなあと。
    愛らしく演じてくださって、よい御供養となられたのではないでしょうか。

    クリスマスケーキ、というか、
    米吉さんのお祝いの時って、めちゃくちゃ可愛くて食べるのがもったいないケーキが
    御誕生日にも登場してたような。
    クリスマスの女の子、小さな女の子も目を輝かせて喜びそうですね。

    • 返信が大変遅くなり申し訳ありません。

      敵討ちというものがどれだけ過酷なのか、難しいことだったのかということが分かると色々なお芝居の艱難辛苦が伝わりやすいのかもしれません。

      子供でない僕も目を輝かせるケーキでした(^-^)

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