まずは、このところの大雨に見舞われた皆さんに心よりお見舞い申し上げます。
更に大きな被害が出ませんことをお祈り申し上げるばかりです。
さて、昨年の3月頃から7月まで、新型コロナウイルスにより歌舞伎興行は公演中止を余儀なくされていました。
感染対策を取り、どうにか公演を再開できたのは8月。
そこから早くも1年が経過いたしました。
ウィルスは新たな型へ变化し、感染者も増え、これまでの日常がまだまだ遠くなっているこの頃です。
そういった中で、今日まで興行を続けてこられたのも、劇場の表と裏のスタッフの皆さんの努力、何よりこの様な有事に歌舞伎をご愛顧くださり、支えてくださるご見物の皆さんのお陰です。
本当にありがとうございます。
そんな事を改めて思いながら、第3部の『義賢最期』の待宵姫 を勤めさせて頂いております。
数年前に海老蔵兄さんの義賢 で勤めさせて頂いて以来、二度目のお役。
鴇色の振袖に、頭は吹輪といった、典型的なお姫様の拵えです。幕開きは打掛も着ています。
久しぶりのお姫様ですので、お姫様らしい雰囲気、丸さを大切に日々の舞台を勤めております。
このお姫様、奴の折平 と恋仲。
折平 を勤めているのは隼人さん。
彼としっかりご一緒するの昨年1月の浅草での『太功記』の十次郎 と初菊 以来だと思います。
館を落ち延びた二人のその後は、『松波琵琶』の段というところで描かれていて、折平 こと多田蔵人 が琵琶法師に化けて清盛の館に忍び込み、拷問を受ける娘の前で琵琶を奏でる、まるで阿古屋のようなお話が繰り広げられるそうです。
その娘というのは、待宵姫 との間の子供ですが、この段ではもう清盛に殺されてしまっているんだとか……
待宵姫 といい、小万 といい、彼と契りを交わした女性はみんな哀れな最期を迎えることになるのかもしれませんね。
米吉でした。
お忙しい中、ブログ更新、ありがとうございます。
このところの大雨や先の見えないコロナ禍で、気分がふさぎがちになりますが、米吉さんのInstagramの投稿やブログを読んだり、華やかなお写真を拝見いたしますと、元気になります。
『待宵姫 』、ふんわりとして、愛らしくて。
心が和みます^ ^
『鴇色』というお色み、初めて知りました。
お姫様の雰囲気に、ピッタリのお色みだと思います。
コロナ禍ですので、観に行けないのが本当に残念です。
急に、秋めいてきましたので、お身体ご自愛下さいませ。
今回の投稿とは関係ありませんが。
前回のブログ記事のコメントをしようと思ったのですが、ワクチン一回目接種後の副反応で、ちょうど不安な時で、タイミングが合わず、コメントできませんでした(/ _ ; )
今回は、コメントできました!
大変に返信が遅くなり大変申し訳ありません。
私のブログやInstagramでお楽しみいただけてるとのこと、恐れ入ります。
今後ともお見捨てなく、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
歌舞伎ではピンクに類する色味はみんな鴇色と言います。
水色のことは浅葱色と言いますしですし、古来の日本から伝わる奥深い色の世界の一端を垣間見ることができます。
ワクチンの副反応、お疲れさまでした。
その後いかがですか?
私も来月二度目を控えており、今から戦々恐々としております。
時節柄くれぐれもお体お気をつけくださいませ。
待宵姫と折平のツーショット、お似合いです。8月は観劇を断念したので、待宵姫の姿を写真だけでも見ることができてありがたいです。
9月は、米吉さんの「盛綱妻早瀬」を楽しみにしていますが、無事、観に行けますようにと、祈るような毎日です。お身体に気を付けて、頑張ってください。
返信大変に遅くなりました。
本当に申し訳ありません。
8月をご覧頂けず残念でした。
今月はご覧いただけましたか?
このような状況ですからなかなか難しいことと、御心中お察し申し上げます。
なかなか厳しい世情ではありますが、お互い体に気をつけて参りましょう。
今後とも末永くよろしくお願いいたします!