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米吉ブログ

初夏の博多!


6月もあっという間に後半。

まもなく7月になるという現実を、色んな意味で直視できない今日このごろです(笑)

 

さて、今月は昨年2月ぶりとなる博多座に出演させていただいています。

この時期の博多に来るのは6年ぶりです!

 

まず、昼の部で勤めさせて頂いているのは今回2度目となる『すし屋』の若葉の内侍 

身分をやつして匿われている平維盛 の妻で、子供の六代君 とともに追手から逃れ、すし屋へとたどり着きます。

錣の下げ髪に打掛姿の高貴な奥方の正装ですね。六代君 を、勤めてくれたのはご当地 福岡で活動している、山下透羽くん(1枚目)と橋口遥ちゃんでした!

その後、権太 の妻、小せん に身替りになってもらうために衣服を取り替え、栗梅色石持の着物に頭は馬の尻尾と、市井の人らしい姿に。

ですが、急いで着替えたわけですし、肌着までは変えないだろうということで、襦袢は取り替えず、白色の襟のままにしています。
(通常、石持の時は襦袢の襟はなんですよ……!)

これは人それぞれで、好みによって変える変えないがあるみたいです。
石持に白襟、というそぐわない感じが却って素敵だなと個人的には思っています。

 

愛之助兄さんの権太 で、10年ほど前に何もわからない中勤めさせて頂いた想い出深いお役。

今回のように、前段の『木の実』『小金吾討死』のくだりありませんと、出てくるだけでどういう境遇なのかをお客様に伝えなくてはならないお役です。
初めての時はそんなことを考える余裕もありませんでしたが、少しはそういうことを踏まえなくては、と思いながら勤めております。

 

続く夜の部では、『魚屋宗五郎』の召使 おなぎ を初役で勤めさせて頂いております。

言わずとしれた黙阿弥の名作で、菊五郎劇団の代名詞のような作品でもありますよね。
その中に入れていただけるありがたさと、恐ろしさを毎日肌で感じています。

薄めの矢絣に、黒繻子矢の字の帯というお屋敷勤めのお女中さんの典型的な拵え。

そんな、自身が側近く仕えたお蔦 の家族にその死の真相を伝えるという、大変重要な役割を担っているお役です。
お蔦 おなぎ は朋輩というより主従に近い関係ですが、とても大切な存在であったということは家族たちと同じなのではないかなと感じています。

こちらも前段の『お蔦殺し』のところがなければ、おなぎの長い台詞だけでお客様にお蔦の非業な死を伝えなくてはなりません。
それでいて、宗五郎が禁酒を破れるよう、どこかで油を注ぐような、そんな役割も担っている役だとうかがいました。

今回初めて勤めさせていただくにあたり、梅枝の兄に教えを請いました。
梅枝の兄は菊之助のお兄さんに教わっていて、その菊之助のお兄さんは先代の芝翫のおじさまに教えていただいたそうです。

そんな連綿と続く菊五郎劇団の財産の一端に触れさせていただけたことは本当にありがたい限りです。
毎日、おなぎ 経験者の魚屋夫婦 のお二人から、微に入り細に入りお教われたことも、得難い経験だと感謝しております。

 

あと数日、最後まで気を抜かず心して勤めていきたいと思っています!

 

それにしても、今月はその役がそこへやってくることで事態が急変していく二役を勤めているんですよね…

自分さえ出なきゃこんなことにならないのにな、といたたまれなく過ごしています(笑)

 

米吉でした。

 

 

白浪五人男

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