お袖

何やかやとバタバタする内、ブログを更新せず申し訳ありませんm(__)m
 
お陰さまで国立劇場三月興行の千穐楽を終えることができました。
ありがとうございました!

 
 
約二年前に国立劇場で44年ぶりに「岡崎の段」を復活上演し、歌舞伎ではじめて読売演劇大賞を受賞した『伊賀越道中双六 』の通し上演。
 
今回、国立劇場五十周年記念興行の締めくくりとして再演されました。

僕も、前回に引き続き 山田幸兵衛の娘 お袖 を勤めさせて頂きました。

再演にあたり、場割などが変わりましたが、僕のお袖はまるっきり前回同様です。

細かいことは、能天気な〈前回のブログ〉をご覧下さい(笑)

幕切れ近く、綿帽子で出てきて

外すと切り髪になるのも前回と同じ。
 
 
もちろん、細かく前回と違う部分もありますが、今回大きく変わったと言うか、変えさせていただいたのは 志津馬 にくどきかかる所。
 
こちらの資料を参考にしました。

この資料は『演芸画報』という昔の演劇雑誌に「芝居見たまま」 というコーナー。
  
文字通り、芝居を見たまま文章に起こしていたんです。
 
 
「岡崎」の見たままもいくつか残されているのですが、その中でも大正14年5月に大阪で上演された「岡崎」の見たままに、お袖のクドキの件が細かく記されていました。

「殿御に惚れたと言うことは……のチョボでお袖の口説になる。
 
背中を向けて、拗ねたように俯向いて、赤い襷を外す。
 
引っ張って、唇に斜めに当てて見て、取って丸めて、邪見に叩きつける。
 
ようやく舞台が濡れ場じみてきて、色っぽく見えてくる。」
 
と、あるんですね。
 
 

この時の政右衛門は初代の鴈治郎さん。
 
お袖は新升さんという方がお勤めになっていたそうです。
 
こういった資料が折角残っていたので、試行錯誤しながら、新たに襷を使ったクドキを及ばずながらさせていただきました。
 
 
 
そんな今回のお袖。
大変ありがたいことに、奨励賞を頂戴いたしました。

まだまだ未熟な自分に身に余ること、まだまだなんだから、もっと頑張りなさい!という賞なんだと受け取り、励みにしたいと思っています。
 
 

また、今月はお相手の志津馬をお勤めの菊之助兄さんが本当に細かく色んなことをご指導くださいました。
 
賞をいただけたのも兄さんのお陰だと、ただただ、感謝の気持ちでいっぱいです。
 
本当にありがとうございました。
 
 
 
 
思えば、五十周年記念興行最初の月だった昨年10月に賞をいただき、最後の月の今月にも賞を頂けるとは、なんとも不思議な感じ。
 
更に更に精進し、国立の新たな五十年を共に歩んで行かねばならないんだな、と感じています。
 
 
 
 

さて!
明日は数年に一度の『俳優祭』!!
 
 
僕は『石橋』に出演させていただき、模擬店では二階の写真館で拵えのまま皆さんと写真を撮らせていただくことになっております!
 
 
ご来場の皆様とお目にかかれますのを楽しみしております(^ー^)

 
 
 
 
 
米吉でした