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米吉ブログ

菊野ちゃん


 

 

気がつけば暑い暑い今月も残り数日。

初日が遅く公演日数そのものが少ないですから本当にあっという間でした!

さて、今月第三部においては『盟三五大切』の芸者 菊野 を勤めさせていただいております。

源五兵衛 を騙してお金をせしめようとしている 小万 の朋輩芸者です。

首謀者である 小万 の夫 三五郎 の悪仲間の 伊之助 と良い仲であるがために罪悪感は覚えながらも悪事に加担。

源五兵衛 に同情している優しい子なのにも関わらず、夜半に侵入した 源五兵衛 小万 と間違われ殺害されてしまいます。

ま、自業自得感もありますけど(´д`ι)

ちなみに、殺されるときのこの寝巻き姿は、ちょっとお気に入り( ´ー`)

菊野の名前に因んでなのか菊の柄の半纏を羽織り、着付けは扇蝶の柄で、下馬の浴衣は我が家にゆかりの蔓方喰!

以前お富を勤めさせていただいた時もこの浴衣だったんですよ(^ー^)

また、出の衣装の時の半手拭いは 伊之助 をお勤めの吉之丞さんのものを使わさせていただいております!

悪い人でも恋人は恋人、ですから(笑)

 

悪い人といえば、 源五兵衛 を騙すためにかなりの人数が動員されています。

 

絵図を書いたのは三五郎 小万  。

小万 の兄のふりをした 伊之助 

小万 を身請けしようとしてる侍 伴右衛門 に扮した 勘九郎 

小万 を世話した判人のふりをした 五平 

伴右衛門 が本当に存在するかの様に源五兵衛 の前で話をした菊野 幸八 虎蔵 、仲居頭のお弓 

お座敷にいる二人の仲居も事情は把握してる訳ですから……

その数なんと11人

 

これぞまさしく歌舞伎界のオーシャンズ11

 

 

生き残るの四人だけですけどね…(笑)

 

 

 

米吉でした。

 

女将さん

平成最後の夏

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コメント

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  • コメント (9)

    • よし
    • 2018年 8月 24日

    今月も残すところ後4日ですね。本当に観ている側としてももう終わっちゃう、まだ観足りない❗️という気持ちです。
    先日も楽しく拝見しました。
    三五大切は世界観が好きな演目のひとつです。巡りに巡ってみんな不幸という…
    菊野ちゃんは騙したと言っても直接の手出しはせず罪悪感を持って傍観して、殺される晩は源五郎を気にかけて気が浮かない中、小万に間違われ真っ先に殺される。中でも、一等不憫な子だなーと感じます。
    菊野ちゃんのお寝巻き姿、可愛色っぽくって凄く好きです(*´꒳`*)昨日の周りのお客さん達が口々に可愛い可愛いと呟いていて、ニンマリしちゃいました。
    弥次喜多のおさきさんのようなイジワルそうな、ヒール的なお役もいいなぁと、あの包丁持ってフラフラと登場するとこなんか最高でした!
    納涼歌舞伎は私得なひと月でした。

    まだ観たりなーいので、今日も時間が許せば三部にお邪魔します^_^

    • 気がつけば残り1日となってしまいました。

      菊野を好意的に見るとそうですよね!
      でも裏を変えせば、心配はするものの男とイチャつくきますし、その場に流される、自分自身では何も出来ない子なのかもしれません。

      あの拵えは良い風情ですよねー( ´ー`)

      弥次喜多のおさきは、慣れぬ役柄ではありますが毎日楽しみながら勤めております!

    • りお
    • 2018年 8月 24日

    「女将さん」に続き、「菊野ちゃん」のたくさんの写真、ありがとうございます。明日観に行く歌舞伎座チケットは、2部は2階席ですが、3部は1階4列目なので、菊野ちゃんの浴衣の柄、吉之丞さんの反手拭まで、しっかり確認しようと思います。観劇で上京する際は、たいてい美術館か庭園に行ってから歌舞伎座に行くのですが、この暑さですので、明日は、銀座に近い出光美術館の「江戸名所図屏風と都市の華やぎ展」を観てから歌舞伎座に行く予定です。出光美術館は、江戸名所図屏風のほか、浮世絵の展示もあるようなので、美人画に続いて、舞台の米吉さん、と、眼福を味わえる一日になりそうです。

    • ご観劇ありがとうございましたm(_ _)m
      下馬の浴衣や半手拭いはご確認いただけましたか??

      出光美術館の展覧会はいかがでしたか?
      この暑さではそういう涼しいところでの時間の使い方が良さそうですね(^ー^)

    • のりおか
    • 2018年 8月 25日

    衣裳解説いつも興味深く拝読してます。若いのに歌舞伎文化普及に、ご多忙な時間を押してのブログ、歌舞伎初心者の私としてもお勉強させて頂く良い機会です。女子力低いと云われる(笑)私にとっての、色気とは何かも、常々お写真をみては考える。先日、Eテレで玉三郎さんが、女形についてお話されていましたが、いつか米吉さんの傾城が見られること、楽しみにしております。

    • 解説なんて大それたものではなく、お恥ずかしい限りです。
      もう少しまめに更新を、と思っていますがあまり書くことがなくて……(笑)

      傾城はいろんな要素の詰まったお役で、格や大きさが求められる難しいお役です。

    • 幸恵
    • 2018年 8月 26日

    米吉さん、
    納涼歌舞伎の第二部、第三部を拝見いたしました。
    第三部の方は、菊野さんが大変な事になってしまいましたが、色々興味深いお芝居でした。
    あのシーンでの御衣装はお気に入りの浴衣だったんですね。今回に限りませんが、米吉さんのブログで詳しい説明をしていただくと「ああ、そうだったのか」と理解が深まることが多くあります。ありがとうございます。
    明日は千穐楽ですね。良い舞台になりますよう。

    • ご観劇ありがとうございました!
      残念ながら菊野さんは可哀想なことになりました……(涙)

      我が家の紋の入ったものでして、時蔵の叔父もお富なんかなさる時はこの柄を使ってらっしゃいます。

      中々ご覧になるだけでは伝わらない所がありますので、こうやって紹介させていただるときは紹介したいなと思っております!

    • りお
    • 2018年 8月 27日

    一昨日土曜日、2部.3部観て参りました。9月も昼夜、観に行くことにしたので、このところ、頭の中の半分ぐらい、歌舞伎でいっぱいです。

    東海道中膝栗毛 包丁をかまえたお咲さんの表情は、何かにとりつかれたような感じがしました。猿之助さん、獅童さん、七之助さん、中車さんの早変わりは、とても楽しめました。 全編をとおして、私も、周りの客席の方々も、笑いっぱなしでした。

    盟三五大切  目の前に登場した米吉さんの姿にテンションが上がってしまって、吉之丞さんの半手拭いと、菊野さんの浴衣のつるかたばみ模様の判別は、正直難しく、帰りの新幹線の中で米吉さんのブロマイドをチェックしました。(今回、ブロマイド売り場は、いつにもまして、大混雑でした)
    五人切りの場面で、源五兵衛に殺された姿のまま、舞台中央でビクとも動かない菊野さんからは、目が離せませんでした。
     源五兵衛が小万の首にご飯を食べさせる場面で、小万の目と口がカッと開くところでは、思わず叫び声を飲み込みました。

    昼に訪れた、出光美術館「江戸名所図屏風と都市の華やぎ展」(~9/9)では、「中村座歌舞伎図屏風」が、17世紀当時の賑やかな芝居小屋の雰囲気が感じられて印象的でした。演目に「不破」と「名古屋」とありました。

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