暑さがやっと落ち着いたと思ったら、秋らしさを飛び越え寒さを感じるようになりましたね。
今月は歌舞伎座第一部、『天竺徳兵衛新噺ー小平次外伝 ー』において、小平次妹 おまき のお役を勤めさせて頂いております。
明治座で通し上演された折にも勤めさせて頂き、今月は9年ぶりに勉強し直して勤めております。
本来、宙乗りあり、屋台崩しあり、大きな蝦蟇ありの、半日がかりの通し狂言ですが、今回はその中でも脇筋にあたる小幡小平次 のくだりだけを抽出し、上演した形です。
さて、おまきちゃん。
肩入れの着物を着た、田舎の貧しい娘っ子の典型的な拵えです。
幕開きでは魚を焼いているので、姉さんかぶりに襷をして、前掛けをつけた働く女の子スタイル。
偶然やってきた男に一目惚れし、兄の死も、何もかもどうでも良くなるほど恋い焦がれる、恋に対して猪突猛進の女の子。
都会の洗礼された侍は、田舎ではそれだけ心奪われるほど輝かしいのかもしれませんね。最後は兄の亡霊から授かったスーパーパワーを身に着け、肌脱ぎ姿で登場します。
惚れっぷりに加え、最後に力が強くなってしまうなんて、歌舞伎らしい荒唐無稽な娘っ子ですよね(笑)
9年前、猿之助兄さんが初演なさった際に勤められていた春猿(現・河合雪之丞)さんにお話を伺い、猿翁のおじさま初演の際の東蔵のおじさまの映像を参考に、猿之助の兄さんを含め、多くの皆さんからのアドバイスを頂いて勤めさせて頂いた、本当に思い出深いお役です。
その時のブログを探そうと思いましたが、当時はまだこのホームページもなかったんですね。
まだ経験の浅かった頃と違い、この9年で色々な経験を積ませて頂きました。
この役の下敷きになっているとも言える、『神霊矢口渡』のお舟 も1日だけとはいえ勉強させて頂きました。
まだまだ及ばぬところは多々あれど、これまでの自分の歩みを見ていただくようなつもりで勤めております!
そして、今月14日は父の71回目の誕生日!
一門のみんなからもらったエプロンをつけて、笑顔の誕生日です。71歳とはとても思えない若々しい父ですが、これからもますます元気で、歩み続けてもらいたいですね!
その歩みに少しでも近づけるよう、僕も進んでいきたいと思います。
ちなみに、写真を撮ってもらおうと、帰宅する僕をエプロンをつけたままずっと待っていた父。
一瞬、オーバーオールを着ているのかと思って、71にして大胆なイメチェンだなぁと思った、というどうでもいい話で終えてみたいと思います(笑)
米吉でした。
一気に気温が下がり、いきなり冬が来たようで、身体がついていきません。
先週、鑑賞しました。
おまきちゃん、とにかく可愛いです❤︎(ハートマーク、化けてないかな?)
もっと気の利いた表現がないか考えてはみたのですが、思い浮かびませんでした~_~;
おとわと張り合う場面が、初々しくて愛らしかったです。
展開が心地よいテンポなので、自然と物語に引き込まれていきました。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ不安な状況です。
どうか終息して、コロナ禍前のような歌舞伎の公演を、歌舞伎座などの劇場で観てみたいです。
先月の歌舞伎座をご観劇いただきありがとうございました!
おまきは、なんとも言いようのないキャラクターですよね。
可愛らしさと滑稽さがありながら、冷静に考えるとちょっと怖いような…(笑)
テンポが良く、色々な仕掛けの多い娯楽性の高いお芝居ですよね!
少しずつ落ち着いてきたとはいえ、まだ油断のならない状況です。
歌舞伎座は対策を緩めずに皆さまをお待ちしておりますので、安心してお運びくださいませ!
先月に引き続き拝見してまいりました
佐々木早瀬さん ビビビのおまきちゃん 続けて演ずるのは からだに悪そうですね
お二方とも魅力的ではありましたが どうぞご自愛ください
先月はともかく 今月は陰惨な怪談話で 笑わせてもらいました
菅公 実は 微妙さまは 高麗屋さんに一杯食わされたふりをされてましたが
あの後雷神に変身して天誅を下されるとのこと とても笑ってはいられません 桑原桑原
9月、10月、引き続いてのご観劇ありがとうございましたm(_ _)m
たしかに、早瀬とおまきでは随分感触が違いますね(笑)
今でこそコロナ対策で1部にしか出れませんが、以前のような形態に戻りましたら、一日のうちに早瀬もおまきもやる日が来るかもしれません!
そこが歌舞伎の面白さですね(^_^)