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米吉ブログ

十六年は一昔……

 


 

7月に入り暑い日が続いていますね。

例年通り、僕の苦手な夏がやって来る様です…(-o-;)

そんな今年の7月は15年ぶりに、思い出深い七月の歌舞伎座に出演させていただいております。

7才の時、五代目として中村米吉を襲名し、初舞台させてもらったのが七月の歌舞伎座。

当時の七月は猿翁のおじさんの奮闘公演が定着していて、この時30年連続の記念すべき興行でした。

そこで、何ともありがたいことに猿翁のおじさんが僕らのために劇中口上までしてくださったんですよ!

それから16年経ち、久々の七月歌舞伎座では当代猿之助兄さんの『荒川の佐吉』で お八重  を勤めさせて頂いています。

そのお八重ちゃん、4枚もの衣装を着ていますので、順を追ってご紹介させて頂きますね!

まず最初は、名前に所縁の八重桜の柄の綺麗な着物に髪飾りも華やかな、お嬢様然とした拵え。

見えないとは思いますが、床山さんのご厚意か、櫛の柄が我が家の紋である蝶々なんですよ(´∇`)

ここで懐に入れてある御守りの甲斐もなく、悲劇が起こります…

それから生活が一変化し、何もしなかったお嬢様が家事全般をこなさざるをえなくなりました。

着物に櫛に簪に、なにもかもやれた地味な拵え。

櫛なんか塗が剥げてるんですよ。

ここの帯にも蝶々。
これも衣装さんが僕だからと持ってきてくださいました!

あ、ちなみにこのお三味線本当に弾いております。

後から黒御簾からも下座として聞こえてくる『宵は待ち』という物を、ほんのさわりだけではありますが…

お芝居では初めての三味線演奏、是非ともご静聴ください(笑)

そして、家を飛び出す前にたった一つ残った物であろう一張羅の縞の着物に着替えます。

この写真では分からないとは思いますが、櫛も綺麗なものに変えてるんです!

そして、最後の姿はこちら。

芝居の上では語られませんが、彼女は自分の好きだった芸事で身を立て、一人で生きていくために芸者になって、八重次 と名乗っているんです。

ですから、最後は 羽織芸者の拵え。

これは先代門之助のおじさまがその気持ちで羽織を着て出られてたのを真似させて頂いています。

さて、こんな感じのお八重。
こんなことを言っては語弊があると思いますが、実は今まで「やりたい!」とは思えていなかったお役でした。

この芝居の主人公である 佐吉  に台詞の中で憎いとまで言われる女。
お客様だって佐吉とおんなじ気持ちになるはずです。

現に今まで見て来た僕も、なんて酷い、嫌な姉妹なんだろう、そう思っていました。

でも、今回やらせて頂き初めて、お八重にはお八重の強い思いがあるんだということを感じています。

彼女は貧乏暮らしが嫌になって飛び出した訳でも、赤ちゃんを育てるのが嫌で飛び出した訳でもないんじゃないんでしょうか。

お八重は唯一頼りにしていた好きな人に死に別れ、今まで猫なで声で接して来た人間に悉く裏切られながらも、大親分の娘としての誇りだけは捨てずに持っていたんです。

だから、三下の佐吉の親切は彼女にはバカにしてる様にしか聞こえない。

そんな中で、父親が博打をする金欲しさに孫を引き取ってきたと勘違いしてしまう。

立派だった自慢のお父さんがここまで落ちた、浅ましい人になってしまった…
これは、相当ショックなはずです。

そこで彼女は、自分だけはその誇りを捨てることなく、守って生きて行こうと、家を飛び出したのではないのかなと感じています。

お八重がお八重として生きていくために。

高慢なワガママ娘といえばそうなんだと思います。

それでもまだ子供の彼女にはその誇りがたった一つ残された、何物にも代え難い自分の価値に思われたんじゃないんでしょうか。

勤めさせていただいて、そんなことを考える様になりました。

もちろん、ここで生意気に書き連ねたことが正解かどうかは分かりません。

それに、これを全部表現できてるとは全く思っていません。

むしろ、このお八重を表現する難しさに悪戦苦闘の真っ只中です。

それでも、お八重というお役を魅力的なお役として実感する毎日であります。

これから千穐楽まで、少しでも自分の思い描いたお八重像に近づくことが出来たら……

七夕の短冊に願い事として書くことにいたしましょう。

 

 

あれ、もう過ぎてる………

仕方ない、『流れ星』に3回願い事を唱える方にシフトチェンジします。

猿之助のお兄さんでも平気かな……(笑)

 

 

米吉でした。

晴天良好

オードムーゲ達人

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コメント

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  • コメント (40)

    • みちよ
    • 2016年 7月 10日

    昨日の夜の部、可愛いお八重ちゃんの変遷を感じながら拝見しました。
    タイムリーなご説明で嬉しいです。
    ありがとうございます。

    • ご観劇ありがとうございましたm(__)m

      日々悩みながら勤めているお八重ちゃんです。
      千穐楽までもう半分、少しでも自分のお八重像に近づければと思っております!

    • missa
    • 2016年 7月 10日

    七夕の日に観劇しました。一階前方なので三味線もあっほんとに弾いてるとすぐわかりました。
    お八重さんは米吉さんの言われるとおりに伝わってきましたよ。
    わがままとも高慢とも思いません。ただ赤ちゃんを置いて行っちゃうのは若さゆえ?
    少し女性たち(お新さんも)に不親切な台本ですね。
    笑也さんも泣いているばかりでせっかくの美貌が楽しめないし。
    なので佐吉はなんでやくざに固執してるのと理解しがたく、あまりかわいそうには思われず。
    でも四回もの衣装替えの米吉さんが観られてよかったです。
    昼の部も戻りで三階の流星の飛ぶルートの席があり、最後に猿之助さんとアイコンタクト
    特にお願いはしませんでしたが、”ラッキー!” な気持ちになりました。
    「双蝶会」も行きます。歌昇さんの大高源吾、熱演でした。どのお役でもまっすぐな思いを感じます。

    • ご観劇ありがとうございましたm(__)m
      ほんのさわりだけで、お恥ずかしい限りです。

      お客様に伝えることもそうですが、青果物は本当に難しい物だなと実感している毎日です。

      『双蝶会』へいらしてくださるとのこと、ありがとうございます。
      精一杯勤めさせていただきますので、ご声援よろしくお願いいたします。

    • とよ
    • 2016年 7月 10日

    こんにちは。

    毎日、暑いですね(*_*) 今年の夏は40度いくようですよ。熱中症にはお気を付けて!

    お八重ちゃん可愛いですね!上品なお嬢様の様に見えます。
    写真を見て、米吉さん凄いなと思いました。顔の表情や、お着物の色なのでガラッと雰囲気がかわった様に感じました!

    三味線やるのですね!難しそう。
    お八重ちゃんの三味線聞いてみたいです♪
    応援しています(^-^)

    • これからどんどん暑くなっていくのかと思うと閉口します。

      やくざの娘ですから、上品過ぎてもいけませんし、あまり下品なのも違いますし、難しい所ですね。
      多少化粧も変えてはいますが、鬘や衣装が境遇の変化を表す手助けを大いにしてくれています。

      普段弾くのと舞台で弾くのとは違いますから、変な神経を使いますよ(笑)

    • 幸恵
    • 2016年 7月 10日

    米吉さん、こんばんは。
    お八重さんのお話を興味深く読ませていただきました。
    これでお八重さんの心情を予習したうえで、米吉さんの舞台を拝見して、また自分なりに感じることができると思います。
    観劇の日が待ち遠しいです。

    • そんな大層なことでもなく、自分勝手な考えですのでお恥ずかしい限りです。

      歌舞伎座でお目にかかれますのを楽しみにしています!

    • kaz
    • 2016年 7月 10日

    初日に観劇させて頂きました♪

    「荒川の佐吉」は途中から涙が止まらなくなってしまい
    大変な事になっていました^^;

    お八重ちゃん、4枚もの衣装を着ているのは気がつきませんでした。
    後、数回観劇に伺う予定なので衣装も楽しみに観劇させて頂きます。

    米吉くん、お痩せになりましたよね?
    4月の玉蓮の時にお痩せになったなぁと、思っていたのですが
    その後、WOMAN EXPOで更にそう思い・・・今月の観劇でまたまた^^

    私も猿之助さんが宙乗りの最中に願い事を3回唱えてみます(笑)

    • 初日にご観劇ありがとうございましたm(__)m

      本当に涙腺を刺激する芝居ですよね。

      あれ、お気づきになりませんでしたか(-o-;)
      次の時には鬘や小道具の細かい違いなどもご注視くださいませ(^^)

      お兄さんならお願いを叶えてくださることでしょう!

    • 詩織
    • 2016年 7月 11日

    本日、7月大歌舞伎夜の部を鑑賞致しました。失礼を承知で申し上げますが、本日まで米吉さんの事を知らずにおりました。お八重さん、そして、尾形妹園菊を拝見しなんって綺麗で美しい女形なのだろうと感動して、家に帰ってからひとしきり調べていたところです。影清になってからは華やかな舞台の中、米吉さんに釘付けでした。
    よくとおる声もしなやかな動きもまたぜひ、拝見できる日を楽しみにしております。一言、思いの丈をお伝えしてから寝ようと僭越ながらコメント致しました。笑
    楽しい夜をありがとうございました^ ^

    • ご観劇ありがとうございましたm(__)m

      初めて御意を得ます。
      今後とも何卒御贔屓お引き立てのほどよろしくお願い申し上げます!

      これからもどうぞお気軽にコメントくださいませ(^^)

    • 2016年 7月 11日

    お八重ちゃん、とても素敵な衣装ですね。私は昔からお着物に興味があり、10歳の時、親が日本舞踊を始めさせてくれて、踊りや歌舞伎の世界が好きになりました。この間、米吉さんの出演されていた舞台も一幕見ではありますが見ることができてとても嬉しく思いました。
    親も歌舞伎に縁のある仕事につき、その影響もあり家族みんなで、その奥深い世界に惹かれています。これからも応援しております、お体に気をつけて頑張ってください。

    • 6月の内から衣装さんと相談を重ねてこの四つの拵えに決めさせていただきました。
      お気に召してくださってとても嬉しいです(^^)

      ご縁のあるご商売とのこと、これからも末永く歌舞伎をご愛顧くださいね。

      あ、私のこともそのほんの一かけら分でもご愛顧くださいましたら幸いです(笑)

    • chiko
    • 2016年 7月 11日

    更新、ありがとうございます☆

    歌舞伎座、今週末伺うので、
    予習ができて、嬉しいです(笑)

    拵えだけでなく、表情や雰囲気も全然違いますね。
    1役で、何役もの米吉くんが観られる感じなんでしょうね、楽しみです(^^)

    • 毎度毎度、ブログ無精なことで申し訳ありません(-o-;)

      鬘や衣装が雰囲気を変えるのをとても手伝ってくれてるんだと思いますよ。

      週末のご観劇、感謝申し上げます。
      お待ちしております!

    • y
    • 2016年 7月 11日

    素敵なお写真沢山有難うございます♪
    こんな可愛いお八重ちゃん初めてみます~

    松嶋屋さんファンの私にはお馴染みのお芝居ですがお八重ちゃんの心理を深く考えてみたことがなくこんな子に何故佐吉は惚れたんだ?と思ってましたが米吉さんのブログで改めてお八重ちゃんの気持ちを考えてみるとなるほど~と思いました。次にこの芝居を拝見するときは少しお八重ちゃんの心情も察してあげられそうです…今月の荒川の佐吉、拝見出来ず残念です~
    その代わりといってはなんですが地元大阪でご活躍中のお父様の蝙蝠安をしっかり拝見しております!
    厳しい暑さですが御身体にお気をつけてお元気でおつとめ下さいませ!獅子王のテレビ放映楽しみにしております♪

    • 初めてとは大袈裟ですよー(^_^;)

      僕も今回勤めさせていただくまでこんな風に考えたことがありませんでしたので、改めて芝居って面白いなぁと強く感じています。

      今月、歌舞伎座をご観劇いただけないのは益々残念ではありますが、松竹座での父へのご声援、よろしくお願いいたします!

    • ずんこ
    • 2016年 7月 12日

    ステキなお写真をたくさんありがとうございます^ ^これは舞台写真買いですね!

    ところで米吉くん、痩せました?痩せましたよね?私の周りで「米吉くんが痩せた!」と話題です。

    舞台が続いて痩せられたのかな?丸いお顔が可愛らしいので少し太っていただいても。。。なんて言ってみたりして(笑)

    「荒川の佐吉」は初見でお役がまだ想像の域ですが、新たな一面が見られるかも?!楽しみに歌舞伎座へ参ります♪

    • 舞台写真、よろしくお願いいたします(笑)

      ラスベガスでの諸々で少し痩せたかもしれません。
      自分自身食べる量など少し気にしてはおりますが……

      醜くならない様に気を付けるのも商売だなと感じています。

      初めての『荒川の佐吉』。
      きっとお楽しみいただけると思います!
      お待ちしております。

    • micchann
    • 2016年 7月 12日

      お八重さんの出とともに、大向こうの3,4人から「播磨屋」の掛け声がかかり、
    びっくりしました。
     それだけ期待が大きいということですね。
     佐吉はお八重さんを馬鹿になんかしていませんよ。
    親分のお嬢さんだから、雲の上の人のように大事に接しているんだと思いました。
     気の強い前半と、たおやかな部分と幾通りも、遣り甲斐のあるお役ですね。
    お琴に、今回は三味線、そのうち二胡を弾くようになるのでしょうか、
     「景清」の上妻宏光さんの三味線に大拍手でした。
     

    • よく考えれば今月は歌舞伎座に播磨屋は僕一人なんですね。
      なんとなく責任を感じます。

      佐吉の親切をバカにしてるとしか思うことのできないないお八重の気位の高さ、悲しさがお伝え出来たらな、と思う毎日です。

      胡弓はまだお稽古しておりませんが、他のものが疎か過ぎまして、まだまだ先は長いですね(笑)

    • mii
    • 2016年 7月 12日

    米吉さん、こんばんは。

    はい、猿之助さんなら叶えてくれます☆彡

    三味線本当に弾いてる!と感動しました。
    さまざまな人生が描かれた荒川の佐吉、歌舞伎で初めて泣きました。
    切なくて…
    でも、この記事を読んでから観たらもっと感じ方が違ったかもしれません。
    また機会があれば米吉さんのお八重さんを観たいと思いました。

    舞台は暑いと思いますが、千穐楽までがんばってください☆花道会セミナー、楽しみにしております。

    • 本当は他人頼みでなく自分でどうにかしなきゃいけませんよね(-_-;)

      今まで爪弾きで三味線を弾くことがあまりありませんでしたので、ほんの一くさりでもなかなか上手くいきません……

      『荒川の佐吉』本当に良いお芝居ですよね。
      お時間ありましたら、今月もまた見てやってください。

      それでは、花道会でお会いしましょう。

    • irifune
    • 2016年 7月 13日

    米吉さんの初舞台は、弟さんとお2人で可愛らしい若様でしたね。母役の三代目猿之助さん(猿翁さん)の肩に手を置いたお姿を思い出します。
    今月の「荒川の佐吉」は8日に拝見しました。21年前に見た猿翁さんのも、仁左衛門さんのも「荒川の佐吉」は涙が止まらない大好きな演目です。お八重は最後には心を改めるものの、佐吉の気持ちを理解できない嫌な女だと思っていました。今月の米吉さんのお八重は何か憎めない感じがしたのですが、やはりそのようにお役の心理を掘り下げて考えて演じていらしたのですね。
    25年ほど歌舞伎を見させていただいているなかで、米吉さんは最もかわいい女形さんです。そして、いろいろなお役を勤められるうちに演技も磨かれて、どんどん成長されるお姿を頼もしく思いながら、これからも拝見させていただきます。

    • 初舞台ご覧いただいていたんですね!
      ありがとうございますm(__)m
      少しは成長致しましたでしょうか……

      先代のおじさまのお陰で役者になれ、当代のお兄さんの佐吉でお八重をやらせていただけるなんて、本当にご縁を感じます。

      今まで考えたことなかったのですが、改めて考えてみるとこんな思いがふと浮かびました。
      こういうことを考えることも新歌舞伎に必要なことなんでしょうね

    • Sayumi
    • 2016年 7月 13日

    今日観劇させていただきます!!!

    すごーく楽しみです!

    千秋楽まで頑張ってください

    • bozu
    • 2016年 7月 13日

    ブログにアップされたお八重さんに逢いたくて、 チケットgetしていた来週が待ちきれず 急遽3階席get!行ってまいりました!!

    お八重さんに込める想い 伝わってきましたよ!
    三味線は もう少し聞かせてほしかった。

    来週また伺います。
    どんなふうに進化/変化しているのか 楽しみです!

    女形贔屓のひとりとして これからもいろいろなお役に挑戦するであろう米吉さんに期待しています!!!!!!

    • 急遽のご観劇、ありがとうございましたm(__)m

      本当に自分はまだまだだなんだなと毎日苦心して勤めております……

      三味線、ほんの一くさりでいっぱいいっぱいです(笑)

      来週もお目にかかれますのを楽しみにしています!

    • えりか
    • 2016年 7月 14日

    初舞台はどの様な気持ちでしたか?16年が早い様に感じられましたか?八重さん波乱万丈ですね。舞台での三味線演奏緊張されますか?阿古屋も舞台演奏しますよね。舞台上で実際に演奏する演目はどれくらいあるのでしょうか?

    • 初舞台はなんとなくですが楽しかった様な思い出があります。
      緊張、というほどではないかもしれませんが、なんとなくミスタッチしてしまったりはしょっちゅうです(笑)

      楽器を演奏する芝居は長いものから短いものまでかなりの数存在します。

    • どさりんがー
    • 2016年 7月 15日

    お着物ばかりに目がいってしまいますが、櫛が剥げていたり蝶々だったり、細かい所までとても繊細に表現されているのですね。
    そういう部分が舞台全体の空気感を作っていっているのですね。

    お勉強になりました♪

    • 細かい所でお客様には伝わらない様なことかもしれませんが、こう言ったところで芝居の気分が出ることもあるんですよね。

      そういう工夫も日々お勉強です……

    • Blue Grass
    • 2016年 7月 15日

    米吉様
    こんにちは。七月大歌舞伎も中日ですね。
    5月ラスベガス、6/21歌舞伎座、6/23博多座、7/2歌舞伎座初日を観劇致しました!
    博多座「身替座禅」は右近さんとの麗しコンビをとても楽しみにしていたのですが、残念ながら途中で出なくてはならず(涙)歌舞伎を観る時は余裕を持たないといけないことを痛感…。でもラスベガスで出逢った方と再会もでき、楽しい一時でした。七月大歌舞伎は昼の部だったので、米吉さんは出演されておりませんでしたが、このように写真で観ることができ、また3ヶ月連続で歌舞伎観劇でき幸せです。これからもいろんな演目を観られること、来年のラスベガス公演を祈りつつ。歌舞伎の魅力をもっと体感したいです。お体に気を付けて、千穐楽まで駆け抜けてくださいね。(自分のことばかり書いちゃいました)

    • 返信が遅くなり申し訳ありません。

      ラスベガス、博多でのご観劇、ありがとうございますm(__)m

      夜の部をご覧いただけなかったことは残念ですが、歌舞伎芝居をお楽しみ頂けてなによりです。

      明日の千穐楽を精一杯勤めあげたいと思います!

    • むむ
    • 2016年 7月 17日

    荒川の佐吉、猿之助さんのイメージががらっと変わりました。
    猿翁さんの情愛、あったかさ、歌舞伎への思い入れ、のようなものが
    猿之助さんから感じられた気がしました。
    皆様素晴らしく、おもしろいお芝居ですね。
    お八重さんをどれだけ魅力的にできるかが今回の公演のキーになるのでは。
    大変なお役が来ましたね。周りが贅沢過ぎる配役で、中々無い事ですね。頑張ってください。
    台詞回しがお一人だけ岡本綺堂のようでした。
    江戸の親分の娘の喋り方、適切なお手本が見つけられると劇的に変わる気がいたします。
    お八重さん、徳兵衛さんお他にも弱り目に付け込んで言い寄ってくる嫌らしい人がいたのでしょうね。
    大好きな清五郎さんの事を一緒に悲しんでくれる佐吉に一瞬心を許し、
    一緒に清五郎さんの思い出に浸ろうとしたものの、
    その後すぐに、佐吉、お前もか、みたいに思ってしまって、心を閉ざしてしまう。
    佐吉さんも、タイミングがなんだかとても悪かったんでしょうね。
    お八重さん、気性が、お姉さんと較べても、お父さん似なのでしょうね。
    鉄火で、意地と張りの美学を大切に。
    お八重さんが魅力的にできると、鍾馗さんもさらに大きく魅力的な親分に見えるので、
    やっぱり大事で難しいお役ですね。
    荒川の佐吉、をもっともっと面白く魅力的なお芝居にしてみてください。

    • 返信が遅くなり申し訳ありません。

      いつも貴重なご意見ありがとうございますm(__)m

      新歌舞伎、しかも青果物の難しさ面白さを毎日感じながら千穐楽を迎えてしまいました。

      こういった大きな大切なお役をこの年でさせていただけたことに感謝し、またこの一月の舞台を反省し千穐楽を無事に終えたいと思います。

    • chie
    • 2016年 7月 17日

    荒川の佐吉は、初めて拝見しました。これは、泣きすぎてしまいますね。涙を流すことはあっても、ぐっとこらえるようにしているのですが、こらえきれませんでした。
    隣のおじさまが私よりも泣いていたので老若男女問わず、ぐっときてしまうお芝居だなあと思いました。
    お八重さん、私は、憎いとも嫌いとも思いませんでした。不器用なあ、感情をうまく伝えられない人なのだなあと感じました。歌舞伎には、悪人が存在することがありますが、現実的には、本当に悪人と言える人は、なかなか存在しない気がします。お八重さん、米吉さんが心情を書いてくださったような女性に感じられました。
    感情の勢いで飛び出したのかもしれません。でも、何年も戻らずに一人で生計をたてるのは、容易ではないでしょう。それに、本当に心根の嫌な人だったら、最後にあの場面で会いには来ないでしょう。あの場面でのやり取りを観てて、お父さん亡き後、ずっと位牌に手を合わせたかったのではないかなあ、でも今さら行けず、心苦しかったのではないかなあと思ってしまいました
    どのお役の方々もいきいきと芝居の中で生きていて、それゆえぐっときてしまう瞬間が多々ありました。千穐楽にまた拝見できるのがとても楽しみです。

    観終わった後に、ブログの写真をもう一度見ると、細やかにそれぞれのお役の雰囲気に合うように、そしてその時のお八重さんの表情で撮ってくださったのがより伝わってきました。素敵なお写真本当にありがとうございます。また、お八重さんの人生を観れるのも楽しみです。

    流星、猿之助さんにお願い事をしようと思っていたのに、軽やかに楽しく踊られる姿に見入っていたら、忘れてしまいました。でも、元気がでたので、パワーはもらえたのかもしれません。
    米吉さん、いつもながらですが、お体だけは、気をつけてくださいね。

    • 返信が遅くなり申し訳ありませんm(__)m
      ご観劇、ありがとうございました。

      本当に良いお芝居ですよね。
      台本を読みながら涙ぐんでしまったほどです。

      コメントくださった様にお八重が見えているのだとしたら本当に嬉しいです。
      毎日の悪戦苦闘が報われたと申しましょうか……

      また一からお八重を作り直す様な気持ちで精一杯千穐楽を勤めあげたいと思います!

      暑くなりますから、お互いに体に気を付けなくてはいけませんね。
      お体ご自愛くださいませ。

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